92.留守番(堅物騎士隊長ーアナニー・結腸)

13日目。
今日はミノー殿がギルドに呼び出されていて、朝から不在だ。
その為、私は宿の寝室でミノー殿をお待ちしている。

「・・・ふっ・・・・・ふっ・・・・・」

ミノー殿の指示で服はまだ着ていない。
ずっと寝室にいてもやることがなくて暇なので、筋力トレーニングをしている。
ここ最近身体を動かしていなかった為、鍛え直すのに丁度いい。

そして、トレーニングをしている理由はもう一つある。
身体が疼くのだ。
更に詳しく言うと尻が。

何もせずに待っていると、我慢できなくなってしまう。
その疼きを紛らわすために自分を追い込んでトレーニングに精を出しているのだ。

ミノー殿はこれを見越していたのだろう。
朝出ていくときに私に1本の張形を渡していった。
それは薄桃色でリアルな男性器を模しており、おそらくミノー殿の物と同じくらいの大きさだろう。
これを使って疼きを発散しろということなのだろうが、私は迷っていた。

散々ミノー殿に尻を弄られて、絶頂までしておいて今更という気もする。
しかし、それはミノー殿に満足してもらうためにしていたのであって、私の欲の為ではない。
そんな考えが自らを慰めることを躊躇わせる。

「・・・はぁ・・・・はっ・・・・ふっ・・・」

頭の後ろで手を組んでスクワットを繰り返す。
気を抜くと下腹部のあたりが疼く。
尻が侵入者を求めて開閉するのを感じる。

こんなことをいつまでも続けられないのは分かっている。
体力だって有限だし、疼きはどんどんと大きくなっている。

「・・・くっ・・・もう・・・だめだっ・・・」

トレーニングを続ける体力が尽き、寝台に仰向けに倒れこむ。
心臓が早鐘のように脈打っている。

「はっ・・・はぁっ・・・・ハァ・・・・」

息が上がっているのはトレーニングの所為なのか、それとも体の疼きの所為なのか。
自分でもわからなくなってくる。
視線を横にずらせば、そこにはミノー殿が置いて行った張形が置いてあった。
ゴクリと喉を鳴らす。

駄目だという思いと、もういいだろうという思いで頭の中で葛藤する。

もういいだろう。
駄目だ。
何故駄目なんだ。こんなところで我慢したところで何になる。誰も見てなんていないぞ。
男の私が自分から尻を弄るなんて。
何を言っている、こうしている間にも尻は触られることを求めているのに。
違う。
疼く。
駄目だ。
疼く。
疼く。
疼く。

「ハッ・・ッはぁッ!・・・・・はっ!・・・・」

気付いたら右手で張形を握りしめていた。
触ってみるとゴムのような素材で出来ているのか、柔らかい感触だった。

サイドテーブルから潤滑油が入った瓶を取り出す。
瓶の蓋を開き、粘度の高い液体をドロリと張形に垂らす。
仰向けのまま膝を抱え、張形を尻にあてがう。

「はぁ・・・ハァ・・・っ・・・あっ・・・・・・・・・」

ズプリ、と張形が俺の尻に沈んでいく。
それと同時に体が歓喜するのが分かった。
そしてもっともっとと強い刺激を求めてくる。

「はっ・・あっ・・・あんッ・・・ハァっ・・・あっ・・・あっ・・・あぁんっ・・・」

私は身体の求めるままに、張形で尻を突き上げる。
慣れない手つきでのピストンで、時折いい所を掠める度に快楽に脳が染まる。

「あんっ・・あんっ・・あっ・・ああんっ・・はぁっ・・あんっ・・はぁんっ・・」

10分も続けていれば、自分の良い所が分かってくる。
そこを重点的に張形で押し潰すようにすると、女のような声が止まらなくなる。

「あっ、あっ、あんっ、あっ、イ・・イクッ!!・・・」

良い所ばかり弄っていると、腰の奥から電流の様な快楽が沸き上がり背骨を駆け上がって来た。
そしてそのまま頭を焼き、目の前が真っ白に染まる。
この快楽を待っていた。
俺は更なる絶頂を求め、一心不乱に張形を動かす。

「ああんっ、あ゛っ、あ゛んっ、あんっ!、あんっ、お゛っ、あ゛んっ」

気付いたら体を渦巻いていた疼きはすっかりなくなっていた。
それでも俺は快楽を貪ることを止められなかった。
まるで理性を失った獣の様だと、自分でも思う。

結局この日はミノー殿が帰ってくる夜まで、自分で尻を弄り続けたのだった。


▽▽


14日目の最終日。

朝からクラウスと一緒に風呂に入っている。
既に準備も終え、いつでもいたせる状態だ。

俺は浴槽の淵に寄り掛かかり、クラウスは俺の脚の間に腰を下ろし俺の胸に背を預ける。
クラウスの方が背が高いから、背中しか見えねぇ。
クラウスを抱きしめて肌を密着させる。

「・・・んっ・・・あっ・・・あんっ・・・はっ・・・」

前に回した手で、指先でカリカリと引っ掻く様にクラウスの乳首を弄る。
乳首はピンと立ち上がり、興奮していることが分かる。

「おっぱいもすっかり感じるようになったよなぁ」
「・・んっ・・・はい・・・ぁ・・・・んうぅぅぅ!」

人差し指と親指で摘まんでギュウと引っ張ると、ピクンと反応した。
横から覗き込んでみると、クラウスのチンコは腹に付きそうなほど立ち上がっていた。

「あの・・・ミノー殿・・・そろそろ・・・後ろを、触ってください」
「良いぜ」

俺達は湯船で立ち上がった。
そのまま抱き合うと唇を合わせる。

「・・・ぅ・・・・ん・・・・んうぅっ!」

クラウスの後ろに手を回し、グチュリと潤滑油を付けた指をケツに入れて行く。
すると、待ってましたとばかりにキュウキュウと指に吸い付いて来た。

「んっ・・・あっ・・・ふぅっ・・・んぁっ・・・・うぅ・・・」

そのままケツを解しながら時折前立腺をつつくと、その度に鼻にかかったような色っぽい声で応えてくる。
縋りつく様に俺の背に回してくる手が可愛い。

「む・・・ぅ・・ぁ・・・っんむうううぅぅぅ!!!」

ケツに入る指が3本に増えたところで、前立腺を揉みこむようにする。
すると、クラウスはビクビク震えてケツイキした。
脚がガクガクと震え、俺を支えにしようと回した手に力が入る。

「ベッドに行くか」
「はい」

俺達は浴室から出ると、乱雑に体を拭いて縺れ合うように寝室に移動した。
クラウスをベッドに押し倒す。

クラウスは自分で脚を抱え上げ、恥ずかしい部分を晒す。
新たな刺激を待ち受けるケツはパクパク口を開けている。

「ミノー殿・・・お願いします・・・」
「ああ・・入れるぞ」
「あ・・・ぁ・・・・あぁぁあああああんっ!!!」

あの真面目なクラウスが自分からはしたない格好をしておねだりしてきた。
その姿に俺も興奮し、一息も入れる間もなく挿入した。
すると、それだけでクラウスは体を跳ねさせてケツイキした。

「あぁんっ!、あんっ!あんっ!はぁんっ!あんっ!」

そのままピストンを開始すると、クラウスは泣きながら喘ぐ。

「あんっ!、すごいぃ、あんっ!、もっと、ああんっ!、もっとくださいっ、ああぁんっ!」

クラウスは更なる快楽を求めておねだりしてくる。
俺の背に手を回させると、ギュウと力を入れて抱き着いて来た。

「ああっ!、イ、イきますっ、あんっ!、ぁっ、ぁぁぁああああああああああああっ!!!!」

前立腺への突き上げに、またクラウスはケツイキする。
叫びながら足先まで痙攣させている。

グポッ
「ーーーーーッお゛ッ!!!」

ケツイキしている最中に結腸をぶち抜いてやったら、クラウスはグルンと目を裏返した。
俺の背に回していた手がベッドに落ちて、ピクピク痙攣している。

「お゛んっ!、お゛ッ!、ほお゛ンっ!、イ゛、イっでますっ、おんっ!、はお゛ッ!イグッ!、またイグゥ!」
「可愛いよクラウス。いっぱいイっていいからな」
「お゛ッ!、お゛ン゛ッ!、ッオ゛ーーーーーーーーーーッ!!!」

余りにも連続でケツイキさせた所為か、クラウスは無意識に俺の胸を押し返そうとしてきた。
全然力が入ってない手で抵抗してるのがまた可愛い。
俺はクラウスの抵抗を無視して、腰をガッシリと掴み結腸責めを激しくした。

「ア゛ーーーーーーーーーーーーッッ!!!!・・・ア゛ァ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」

クラウスはケツイキから戻って来られずに、只管に叫び続ける。
顔中いろんな汁で汚しながら白目剥いている姿が、家での良い父親としてのクラウスとのギャップが大きくて俺の興奮を煽る。

この理性もなく泣き叫んでいる男が一児の父親なんだよな。
それどころか、自分を犠牲にして街を守ろうとした騎士なんてとても想像がつかない姿だ。

やっぱり無理をしてでもクラウスを手に入れてよかった。



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