「今日からお世話になります、ケイカです」
「え、…あ、は、い」
にっこりと笑いかけると、引き攣った笑みを浮かべたシャルティエ。緊張、しているのだろうか?
「僕の副官になるんでしたよね」
「はい、ご迷惑ばかりおかけすると思いますが、宜しくお願いしますね」
手を差し出すと、怖ず怖ずと握手してくれた。
初めて会ったときの殺気も全くなくて、すごく腰の低い人だ。
とりあえず、今日一日はシャルティエの後ろに立って、メモを取ったりコーヒーをいれたり、挨拶したりの繰り返し。
何度目かのコーヒーをいれて、ことんとカップを置くと、何も言わずにケイカを見つめていた。
「シャルティエ少佐?」
「あ、いや、あの」
突然頬を染めて顔を逸らしたシャルティエに、疑問符。"どうかしましたか?"と問うと、すみませんでした、と謝られた。
「、シャルティエ少佐、
頭をあげてください!」
「女性相手に、剣を奮うなんて本当にすみませんでした」
90度以上頭を下げているシャルティエに近寄り、大丈夫ですから!と言っても、彼は頭を上げなくて。
"女性のケイカさんに怪我させていたら大変でした本当にすみませんでしたあぁもう僕って本当なんでこんな男なんだろうすみませんもし怪我してたり痛みがあれば言ってくださいね僕責任とりますからとりあえず怪我してないですよね捻挫とか打ち身はないですか?そうだコーヒーありがとうございますすごく美味しいですじゃなくて僕もう剣握らないほうがいいですよね最低ですよね僕あぁもう僕のバカバカバカ"
「っ、シャルティエ少佐!!!」
「は、はいいい!!!」
「私は大丈夫ですから気にしないでいいです
私から仕掛けたわけですし、シャルティエ少佐は何も悪くありません」
"怪我もしてませんから"と言うも、"でも僕は…"と肩を落としているシャルティエに向かって、ポケットからあるものを出し、一言。
「…データ採取しますよ」
「ひっ、
ごめんなさいもう言いませんんんんん!!!!!」
お喋りネガティブ
(わかったわ、)
20111125
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