とりあえずバトル



そんなこんなで(?)ルドガーのお説教をジュードのお陰で回避し、ドヴォールの町外れにあるクエスト依頼場所までやってきた。



ジョルジュ
(とりあえずバトル)




「へぇ、クランスピア社からの発注依頼なんだね」
「えぇ、なので報酬は確かですよ」


依頼場の男に現在発注されている依頼を見せてもらうと、すぐそこの街道にいる魔物討伐と納品依頼だった。


「これくらいならすぐに終わるね」
「最初は5000ガルドだっけ?」
「あぁ」


じゃあこの依頼全部受けよう、とにっこり笑ったジュードにルドガーは口許を引き攣らせた。エルはおーっ!と元気よく手を挙げて、そんなエルを見てルリは笑った。


「うじゃうじゃいる…」
「怖いの?」
「ち、違うし!怖くなんかないし!」


街の外に出て直ぐに、魔物の群れを見つけると、エルはルドガーの後ろに隠れた。ルリが目線を合わせて問うと、慌てて答えたエルに、3人は笑った。


「そうだルリ、ルリは体術で戦ってるの?」
「普段は剣使ってるんだけど、最近体術も挑戦してるの」


慣れてないからよく攻撃くらうんだよね、へらりと笑ったルリの頭をぽんぽん、と軽く叩いたジュードは「じゃあ僕と稽古しよう」と笑った。
うん、お願いね!と笑い返したルリと、ジュード。二人を見ながらルドガーは眉を寄せていた。


「?なーにルドガー」
「別に、なんでもない」

「ふふ、ヤキモチ?」
「ばっ、誰が妬くか!」


ルドガーにルリは笑う。嫉妬する暇あるなら借金返す為に魔物倒す!ルリは笑って言うので、つられて皆笑って、エルは岩陰に隠れさせて、こちらを敵と認識した魔物に向かって、走り出した。


「ルリ!」
「オーケー!」


「「龍神円舞・双臥!」」


ルドガーとの共鳴術で周りの敵を吹き飛ばし、絶命させていく。ジュードは私達の後ろを守るように魔物と対峙し、時に治癒功で回復してくれる。ありがたい。


「よし、依頼達成まであと少しね」


















「、やぁぁあああっ!!!」



「「「!!」」」


「エル?!」


岩陰に隠れているエルに向かって走る。するとそこには今にもエルに攻撃せんとする魔物が2体いた。エルはぎゅっと目を瞑っている。

剣を抜いて魔物に向かい走り出したルドガーとルリ、エルに向かって走り出したジュード。間に合え!



(とりあえずバトル)


20121222

久しぶりのX2更新ですね。
お待たせして申し訳ありません。