黒と黒。溶け合っても、また黒が生まれる。他の色に染まるなんて、有り得ない。ずっと、あなたの色に

『ユーリ、機嫌直してよー』
「別に、直すも何も、元から機嫌悪かねーよ」
『うそつき、だって目が怖いもん』
「あーはいはい」

全身真っ黒、綺麗な髪で、顔もよくて。来るもの拒まず去るもの追わず、そんな性格のユーリが好きな私は、彼の気を引きたくて彼を困らせる。少しでも私を見てほしくて、笑ってほしくて。

「どこ行くんだよ」
『え、とフレンのとこ』
「はあ?なんで」
『なんでって、うーん』

ユーリのことを相談に、なんて本人には言えず、うんうんと唸っていると、ふと前が暗くなり、目線をやれば目の前には先程より眉の皺が深くなったユーリがいて。

「あいつがいいのか?」
『へ?』
「俺じゃ、だめなのかよ」
『え、あ、ユーリ?』

ふわり、優しく抱きしめられて、きゅんとした。どくんと跳ねる心臓が五月蝿くて、ユーリに聞こえたらどうしよう、なんてヒヤヒヤした。整った顔、あユーリ睫毛長ーい、なんて思っていたら、こつんと額を合わされて。なんか、思わず

「、っ」
『えへへ』


ごちそーさま!



(ユーリの唇奪っちゃったー!)
(おい、リティル!)
(好きよ、ユーリっ)


20110611

なんでしょうこれ←
なんかもう指が勝手に動くのは幸せなんですがもうちょっとイイ話とか纏まりのある話を打ちたいものです。

ひぐらのえ