いつも不思議だったの。貴方が上を目指す理由がわからなかったの。直向きな、真剣な、己の信念を貫く、きりっとした目に、惹かれた。きっと、出会ったのは偶然なんかじゃないって、思うわ。

わたしを見てなんて言わない、けど、傍にいることを許してほしいなぁ、なんて。こんなこと貴方に言ったら「馬鹿じゃないですか」って怒られちゃうかな、えへへ。でもそれでもいい、お話できるだけでも幸せなんだもん。



「ヒューバート、今日もお仕事?」
「あぁリティルですか、おはようございます。…えぇ、今日もいくつか会議があります」
「そっか…あんまり無理はしちゃ駄目だよ?ヒューバートはすぐ無理するんだから」

「貴女に言われなくてもわかってますよ」
「ふふ、だよね」
「貴女こそ、身体が弱いんですからあまり外を出回らないほうがいいんじゃないですか?」



こんな会話だけでも嬉しいんだよ、知ってた?ちゃんとおはようって返してくれるの、嬉しいんだよ。わたしの身体を心配してくれるのも、嬉しい。



「あは、大丈夫だよ、お医者さまももう完治したから色々なことできるっておっしゃってたもの」
「それでも、無理をして倒れたら意味がありません」
「はーい、
あ、引き止めてごめんね。いってらっしゃい、頑張ってね」

「えぇ、いってきます、リティル」
「今日、ケーキ作るから帰りに寄ってくれたら嬉しいな」
「し、…仕方ありませんね。ケーキが無駄になったら勿体ないですから、仕事が終わり次第、行きます」

「待ってるね、」
「はい、だから、屋敷でおとなしくしていてください」

「了解、」
「あ、リティル」
「ん、なぁに?」

「後で、話があります」



おはよう、おはよう



(リティルが、好き、です)
(わたしも、好き!)



20120522

なんだこりゃwww