快楽を呼ぶ悪魔 | ナノ

快楽を呼ぶ悪魔

03


手の動きは止めずに、紳が唇を離した。


「は、うぁっ・・・ふあっ、ひあぁぁっ・・・」


紳が、こぼれおちた唾液を舌ですくい取った。


「……はじめて、見る顔だな・・・っ、」

「ふ、え?・・・ふあ、んぅっ」


整いすぎている、紳のきれいな顔を見る。
紳の目は、意地悪そうに……でも、とても優しく、あたしを見ていた。


「いや、なんでも」


つーっ、


「ひゃ、・・・ふっ、」


紳の指が、あたしの腰に回って、背中をなであげた。
くすぐったいような変な感覚に、あたしの体は跳ねる。


「乳首……立ってるな。そんなにいいのか?」


クスって、紳が笑う。
言われて、あたしは自分の胸を見た。
泡にまみれた乳房。白い泡の中で、ピンク色の突起が上を向いていた。


「ち、が・・・っ、」

「説得力、ないな」


紳が、おかしそうに口角をあげて、突起を指ではじいた。
とたんに体が跳ねて、口から嬌声が漏れる。


「あ、ひぁん・・・」


足が、ガクガクする。立っているのが辛い……。


「う、や・・・あ、ふあっ、」


体が震える。
ただでさえ滑りやすいお風呂場だ。
あたしは、壁に寄りかかることでなんとか足を踏ん張っていた。


「……足、ガクガクしてるぞ?」


紳が、泡をあたしの太ももに塗りながら言った。
……そんなところ触られたら、余計に力入んないよっ!


「や、め・・・し、んっ、」


手は、抑えられていて使えない。
あたしは、必死に体をよじった。……このままじゃ、転んじゃう。


「紳・・・だ、めっ。立って、らんな・・・ひぅあっ、」

「へえ?支えてやろうか?」

「ふ、え・・・?」


紳の手が、あたしの下半身に伸びてくる。
支えるって……支えるってっ!


「し、んッ!やっぱ、いいっ・・・あぅ、ふあぁんっ!!」


紳の指が、あたしの足と足の間……つまり、秘部に触れた。
そして、躊躇なくナカに2本の指が入り込んでくる。


「いっ・・・あ、ぁ、・・・め、やめっ!!」

「体のほうが、正直だな?・・・胸を洗っただけなのに、すごい濡れてる」


カアって、顔が赤くなる。
この男は、本当に・・・。
本当に、意地悪だ!!


「紳が、さわ・・・る、からあっ」


あたしは、半泣きで言った。
紳は、指をあたしのナカにつき立てながら、微笑む。


「人聞きが悪いな。洗ってやっただけだ」


くちゅっ、
・・・ジュブ、ジュブ……


水音が、耳に残る。
羞恥で、死にそうになった。


「ひゃああぁ、ぁ、っふ・・・」


下から突き上げるように紳の指があたしのナカを犯す。
確かに、これであたし転ぶことはなくなった。
けど、けどっ・・・!!


「う、やぁ、ふあぁ・・・めえっ・・・紳、だめ、えっ!!い、くっ・・・イっちゃ、」


先生に襲われたときに、一度こんな感覚を味わった。
足の先からどんどん、快楽が上り詰めてくる感覚。


「へえ?俺、お前がイくところ、見たことないな」


紳が、にやって笑う。
そして、指の出し入れのスピードをさらに速めた。
それから、一番感じる部分を、集中的に責められる。


「ふぅ、やあぁっ!だめ、・・・だめ、えっ!ぅあ、あんっあ、あっ」

「まだ、イくなよ?」


悪魔みたいな……あ、悪魔か。
悪魔の紳の、悪魔な言葉。
それにすら、体が熱くなるなんて・・・あたしはもう、だめかもしれない。


「っふ、やぅ・・・な、んで・・・あ、やめっ!!も、だめッ・・・」

「だめ。イくなよ?」


言葉と、セリフが一致してないよっ。
イくな、と言いながら、紳はさらにあたしのナカを激しく犯した。


「ふや、ああぁっ!!あっ・・・も、だめ、っあ・・・やあぁあ、んっ――・・・!!」


頭が、真っ白になった。
快感が、どばーって体を犯す。
苦しさと、気持ちよさと・・・。
全部が、一緒くたになったみたいな感覚。


そして……そして……。


体が、震える。
はあ、と息を吐いて、あたしは目を閉じた。





……イってしまいました。



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