快楽を呼ぶ悪魔 | ナノ

快楽を呼ぶ悪魔

04


「あーあ……」


ジュプン・・・


「ッ、ひぁ・・・」


紳が、あたしの両腕の拘束をはずして、秘部から指を引き抜いた。
そして、あたしの愛液で濡れた指を、赤い舌でペロって舐める。


「イくなと、言ったのに……」


紳の拘束がはずれたあたしは、力が抜けてお風呂場にぺたんって崩れた。


「っは、あ・・・はあっ、」


肩で息をしながら、上から見下ろしてくる紳を睨みつける。


「紳の、ばか・・・あ、っ」


紳がへえって笑って、愛液の付いた指をあたしの口に押しこんだ。


「んむうっ!?」


独特な味わい。何より、自らの秘部から出ていた液体を口の中に押し込まれて、あたしは顔をしかめた。


「イくなと、言ったはずだ。・・・なぜ、イった?」

「ふ、ぐっ・・・もが!」


「紳が触るからだよっ!!」って、言ってやりたかったのに・・・。
答えさせる気、ないじゃんかあっ・・・。
あたしは、声にならない声を、紳の指に向かってむなしく吐きだした。


「お仕置き、されたいんだな?」

「ひが・・・ふ、あ、」

「・・・そうか。されたいのなら、仕方がないな。気が、進まないが・・・」


聞く耳を持たない。
っていうか、する気満々じゃん!
何が、「気が進まない」だよっ!


紳は、あたしの脇の下に手を入れて、あたしを抱えあげた。


イかされたばかりのあたしは、心の中で紳を罵倒しつつ、されるがままになっていた。


紳は、あたしをお風呂のへりに座らせ、自分はかがむ。
紳の目線は、あろうことかあたしの秘部と同じ高さにあった。


「ッ!!や、だっ・・・見ちゃ、いやっ!」


あまりの恥ずかしさに、あたしは足を閉じようとした。でも、紳によってそれは阻まれる。


「風呂場に、落ちるなよ?」


紳は、クスって笑って……パチンって、指を鳴らした。


その瞬間、ごぽりって、風呂場から変な音がする。


「え、なっ!?」


恐る恐る浴槽を振り返ると……。


「ぴ・・・ピンク?」


なぜか、浴槽のお湯は、どろりとしたピンク色の液体に変わっていた。


「え!?な、なに?これ・・・?」

「さあな。落ちない方が、身のためだぞ?」


紳は楽しそうにクスリと笑った。


こ、このっ・・・どS悪魔!ばか!えろ変態っ!


「どうした?」

「な、なんでもない……」


紳を罵倒する言葉は、心の中に留めておく。
この状況で、そんなこと言ったら……どうなるか、わからない。


「気をつけろよ・・・?」


紳は、そう言って……あたしの両足を、へりの上に乗せた。


「ちょ、やだっ・・・!!」


一時期、テレビなんかでよく出ていたM字開脚。
まさか自分が、そんな姿になるなんて夢にも思わなかった。


「暴れてると、落ちるぞ?」


紳がクスって笑って、あろうことか……あたしの秘部に、舌を伸ばす。


「ッやだ・・・やだあっ!」


恥ずかしくて、どうしたらいいか分からない。
暴れたいのに、落ちたらどうなるか分からないから暴れられない。


ニュル‥


「ひぅっ・・・あっ、」


指とは違う感覚。
紳の舌が、あたしの秘部に触れた。


「やっ、やっ・・・あぁっ!し、・・・きたない、ようっ」


そんなところ、舐めるところじゃない。
そう付け足すと、紳が下からあたしを見上げた。


「汚くねーよ、ばか」





こんなことされてるのに……。
銀色の髪の先から、水滴が落ちる紳を……悔しいけど、かっこいいと思ってしまう。
そんなあたしは・・・ばかなのかな?


……どうみても、ばかなんだろうな。
だって、今のこの状態にも・・・一緒にいられる、幸せを感じてるんだから。



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