快楽を呼ぶ悪魔 | ナノ

快楽を呼ぶ悪魔

04


――場所は、学校に戻る。





あたしと先生は、化学準備室に向かっていた。
うちの学校は理科方面は大学並みに研究してて、研究室が校舎から少し離れたところにあるんだ。


「なんだ。今日は誰もいないのか」

「テスト終わったばかりだからじゃないですか?」


先生が、化学準備室のドアを開けながら呟いた。


「よし。じゃあ、はじめるか」


先生が、よっこらしょなんて言いながら、椅子に腰かけた。


「はあい」


あたしも、先生の隣に腰かける。
うわー・・・。
先生の前、参考書が……。
数学、やだよー・・・。





「雪村、お前最近ずっとマフラーしてんな?」


あたしがカバンから教科書やらを出してると、先生が不思議そうに声を出した。


ぎくっ。
その言葉に、あたしの体がこわばる。


「なんだよ?なんか、わけあり?」

「ち、ちがいますっ!」

「気になるなー」

「な、なんでもないですってば!!」


マフラーを握り締めて、先生を睨みつける。
……でも、逆にこれって「なんかある」って言ってるようなものじゃない?


ということで、やっぱり手を外して、なんでもないみたいな顔をしながら、カバンを漁った。





「……隙あり」


……ペンケースが、ない・・・!
慌ててカバンをまさぐっていると……。


ふわっ。
汗ばんでいた首元に風が通る。





……え?


先生が、あたしのマフラーを取って……。
首輪に、釘付けになってる。


「あ、や…っ!」


あたしは立ち上がって、教室から走り出ようとした。


でも、先生の手が、あたしの腕を掴む方が一瞬早かった。


「やだ、やめてください!せんせっ!!」

「……みんなが望むように・・・禁断の関係、なってみる?」


ふわって、先生が笑った。
……禁断願望!?
なんだそれっ!!


「や、せんせ・・・だめです!!」

「なんで?」


先生が、あたしの手を引っ張った。
あたしは、先生の方に倒れ込んでしまう。





「補習だっつってんだろ。……逃げんな」

「せん、せい…」





どこからか、先生が紐を出した。
たぶん、準備室に転がってたものだと思う。


「数学教師が担任のクラスで……あんな点数取りやがって」

「や、いや!」


縛られたら、逃げられない。
あたしは、先生の腕の中で必死に暴れまわった。





「いや!いやあっ!」

「嫌でも忘れられない補習にしてやるからな?」


暴れまわるあたしを抑えつけて……先生は、あたしの右手と右足、左手と左足を縛った。
体を丸めるみたいな、窮屈な体勢。
あたしは、不自由な手足を引きずって、芋虫みたいにドアに向かった。
でも、先生に首輪を引っ張られて倒れ込む。


「この首輪も校則違反だ」


先生が、ドアの方に回り込んで鍵をかけた。
そして、地面に転がっているあたしを持ちあげる。





「満点、とらせてやるよ」





「マフラーは絶対にはずすな」
紳の言葉が今さら頭の中を回る。
なんであたし、あのとき全力でマフラー抑えつけなかったの?








先生も……ごめんなさい。





先生は、抱えあげたあたしを椅子の上に座らせた。
そのまま足を開かせて、両足を椅子の脚にくくりつける。


あたしは、呆然とか、恐怖とか、自責の念とかが頭をぐるぐる回って……。
もう、動けなくなっていた。


「たしか……松村先生、柊の担任の先生だったな」


ふと、先生が思い出したように動きだす。
柊…?
1か月前に体育倉庫で襲ってきた、先輩?


「確か、体育倉庫から押収したものの処分に困ってるって……。ああ、あった」


先生が、机の下から段ボールを引っ張り出した。
それを、あたしの前にドスンって置く。


「な、に……?」


段ボールの中には、見たこともないような変なものが転がっていた。


「見たことない?」


先生が、ふとあたしの方を振り向いた。


「……は、い・・・」

「大人の玩具って言えば、わかる?」





おもちゃ?おもちゃって……これが?


「ふはっ」


あたしがきょとんとしていると、先生が笑った。


「知らないか。いいなー、雪村」


この笑顔だけは、いつもの先生。
それが余計に怖い。


「じゃあ、今日は数学と、こっちの勉強もだな」


クスクス笑いながら、先生が近づいてくる。
動けない。……怖いっ。





「いやだ・・・いや、先生!」

「お前が苦手なの、二次関数だったな?」


先生が、テーブルの上にあった数学のテキストを開いた。
……それと、変な形をした、変な物体。


「手始めに、二次関数と……バイブの勉強だ」

「ば…?」


バイブ?携帯の、震動のこと……?


先生が、開かれたあたしの足の間に手を入れる。
そして、下着をはぎ取った。
縛っているせいで脱ぎ切れなかった下着が、両足首で止まる。


「いやっ!!いやあっ!!」

「終わったら、解放してやるから、な?」


先生が、バイブをあたしの秘部に近づける。
なにする気なの……?





そして、そのバイブを、あたしの秘部にねじ込んだ。


「ひ、う!いた・・・あっ!」





潤っていない秘部は、きゅうきゅうとバイブを締め付ける。
先生は、おかまいなしにねじ込んでくる。


「い、痛・・・ひ、やん・・・!痛い、ようっ」


目から大粒の涙がボロボロこぼれた。
体内に異物を押しこまれて。
ぐりゅんって、変な感覚。





「すーぐ気持ち良くなるから。……5段階か。あいつガキのくせに、いいものもってんなー」


カチッ


と、何かスイッチが入るような音がする。


「な・・・ひっ!?」





ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……


秘部の中で、なにかが小刻みに振動を始めた。


「あ、や・・・あっ、な、に・・・?」

「スタート、3な?正解したら、ひとつダウン。間違ったら4、5にあがる。……もちろん、5が一番強い。雪村、はじめてだろ?5なんかいきなりしたら、壊れちゃうかもな?」

「な、ん・・・あ、ふぁっ、ひぅっ・・・」


言葉が、出ない。
口からこぼれるのは、甘ったるい嬌声だけ。


「3問連続正解で、はずしてやる。……がんばれ?」

「あ、ひう・・・んっ!やっ、あ・・・」


先生が、あたしの首元をべろって舐めた。


「ひゃ、ああっ」

「返事は?」

「あ、ふっ・・・ひゃあ、ん。はい、っん・・・」





こくんこくんって、あたしは何度もうなずいた。
先生がくすって笑う。
補習は、はじまったばっかりだ。



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