▼ 小さな君と3のおまけ
※以下小話にもならない、短い会話だけの文
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【トトロ呼びの真相】
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「……ココの野郎、やりすぎなんだよ。あー、やっと動けるようになった」
「……いたい?」
「あ?なんだ、お前出てきたのかよ」
「いたい?」
「いや、痛くはねぇけどよ。なんだ、もう俺が怖くないのか?」
「ん」
「そっか。さっきは悪かったな、お前俺のこと覚えてないんだってな」
「?」
「ははっ……俺はトリコだ。よろしくな」
「……トォコ?」
「ト・リ・コ」
「トロコ?」
「惜しい、トリコだ」
「トルコ!」
「ちげぇよ、“トリコ”だ」
「……トロロ?」
「離れてんじゃねぇか、俺は長芋か」
「………あ!」
「お?」
「……あぁっ!」
「おい、どうした。プルプル小刻みに震えて」
「ト」
「ト?」
「トトロ……っ!?」
「あぁ?んだよ、トトロって」
「トトロ!」
「なんで嬉しそうに指さしてんだよ!」
「あおい、おっき!」
「はぁ?」
「トトロにあっちゃっらー!」
「……おいおい、だから俺は……」
「トトロー!!」
「……まぁ、いいけどよ」
「トトロ、おそら、おそら、コマで、ぴゅーん」
「お?今度はなんだ」
「おそら、ぴゅーん!」
「遊んで欲しいのか?……コマはねぇから……よし」
「?」
「空、飛んでみてぇんだろ?」
「……!ん!」
「じゃあ……行くぞ」
「ん!」
「高い、高ぁぁあぁい!」
ぽぉぉぉぉおおおん
「ぴきゃー!」
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