レサト(Lesath)


「わが胸に燃える炎よ その憤怒をもってすべてを焼き尽くせ」

"憤怒の炎"
"嘘と裏切り"
"経験と知恵"
"魔女の愛息子"

*画像
*画像(全身)
*画像(武器)


・基本設定

 男性/18歳/身長168cm/体重42kg 11月22日生まれ、さそり座のA型

・容姿特徴
  
 ピピリと同一人物であるため、容姿特徴は彼のものと変化はない。
 しかし、表情のつくりは、幼く少年らしい雰囲気から、
 落ち着いた青年然とした、大人びた雰囲気に変わる。
 また仕草のひとつひとつが艶っぽく、細い指や長い睫、鋭い三白眼をゆがめる笑み、
 絡みつくような、高くてクセのある甘い声などの特徴が、より際立って見えるだろう。

・性格特徴  
  
 高いプライドと野心を秘め、前進的な思考傾向を持つ。
 その丁寧な物腰から理性的かつ真面目な青年という印象を受けるが、
 本質は"嘘"と"裏切り"を愛する、不埒な性格をしている。
 言葉巧みに人の心を掴んでは弄び、からかうことが好きなお喋り屋だ。
 彼の誠実さは、つまりは己の快楽の為だけに働くものだ。

・趣味嗜好
 
 読書や人との会話など、新たな知識や刺激を得ることが好き。
 ピアノの腕は非常に正確かつ表現力に長け、彼の特技といえる。
 甘いものは苦手だが、アップルパイと紅茶は大好物のおやつ。
 また性について奔放であり、相手の性別も特に問題にしない。
 精神的/肉体的な痛みに快感を覚える極度のマゾヒスト。  
     
<出生や生い立ち>

 *これ以前のピピリとの共通の生い立ち

その魔女との因縁深さから彼は"魔女の愛息子"と呼ばれ、悪魔たちの間で
面白おかしく話題にされていた。ピピリは、その会話で蘇る母親を殺めた記憶に苦しんだ。
それを見たレサトが「癇に障る」と悪魔たちへ反抗すると、悪魔たちはレサトを「哀れな半魔」と罵った。

レサトはこの言葉に強い屈辱を感じ、また力がないことで、
半身であるピピリのことすら守れない自身を、悪魔の言葉どおり「哀れ」に感じた。
そうした理由から、彼は人の身でも悪魔と同等か、
それ以上の力を得ることができる「魔術師」を志し、努力を重ねた。
通常、魔術師になるためには、15の年を満たしていなければならないが、
彼は半魔であり魂の重さが足りたため、12歳で「蠍火の魔術師」の二つ名を得る。
 
その名を得てからは、親友の悪魔ファウストを連れて世界を旅して周っては、
魔術師のみが出入りできる塔、知恵と経験の隠れ家「La'delt(ラドエルト)」を訪れ、
知識の探求の道を突き進んだ。旅の途中で出会った異界の魔術師、プルウィアを共に。

自分と同じ道を歩む、美しく聡明な彼女に特別な感情を向けるようになるまで、そう時間はかからなかった。
幾度か彼女に不届きな行いをしてはかわされ続け、落胆することもなくその駆け引きを楽しんでいた。
しかし彼女は徐々に、逃れられぬ呪いに蝕まれていく。彼女の連れる竜は、その呪いの証だった。

最期の夜、身体を許した彼女は言った。"この月を忘れない"
彼女を失うと確信した彼は言う。"月は翳るよ"
 
彼女の死によって、彼は絶望を知った。
そうして、ラドエルトの書庫に籠るようになり、
彼女を取り戻す、その一心で「時間逆行」を記した禁書の解読を進めていた。
彼に、驚くほか、何ができただろうか。
その著者として記されていたのは"Lesath"、自分の名だった。

彼は禁術「時間逆行」を実行する。……そこで彼が知った真実とは、なんだったのだろう?
ただ一言、彼女への「弔い」だと、彼は言った。
彼女を愛した悪魔の心と、魔術師としての力と杖、彼の「レサト」としてのすべてを、
彼女が死んだ"その場所"へ封印する。 ……彼女が死んだ"その時"を、眠り場所に選んだのだ。

<内面考察>

溢れる探求心と知識欲を備え、そして常に前進のために思考する。
彼を突き動かすその原動力というものは、胸の内に秘める高いプライドであると断言できるだろう。
彼は確かに魔族の生まれでありその血に誇りを持つが、人の身に封じられ力を失ったことによる、
ある意味での劣等感から生まれたものともいえる。

故に自身の"不可能"を許さず、自身の能力であれば"可能"だと証明するために思考を止めない。
それを「過信」ではなく、「確信」とするために。
彼にとって事実をうやむやにする「自惚れ」は最大の敵であり、心の底から嫌っているものだ。
その点でいえば非常に生真面目な精神構造を持っており、努力することへの労力は惜しまない。

前進的な思考を持つが故に野心家。彼の目標は常に上にあり、現状にけして満足しない貪欲さをもつ。
それは自惚れを嫌う性質と、不可能を嫌う誇り高さに通じるだろう。

過去の挫折の経験などから、力のない者が目標を達成するためには協力者が必要ということも熟知しており、
人の輪を楽しみそれを広げる社交性は、先を見据える彼ならば身につけて当然の性質だと言える。
そして個を認め、能力の成長のために課題を与え前進させる彼の父性的な愛情は、
ピピリとの同居のうちに育ったものだ。彼が自衛し自ら成長できるように導いたのは、
外部から見た彼が、"自分の一部"として見られることを学んだことが理由だ。

自分の弱さを知り、それを乗り越えるために様々な手段を尽くし、前進する。
その姿は悪魔というよりは、限りなく人に近い姿だ。
しかし、彼はそれを悲観しない。挑発的な笑みを浮かべては、"悪くはない"とくつくつ喉を鳴らす。
快楽主義の遊び人という気質は彼の魔族らしい一面でもあり、人の生を歩むことを楽しむ才能なのだろう。

<本質とトラウマ>

"嘘と裏切りを愛し、人の心を弄ぶ悪魔"
"挫折の経験から抱えた強い野心"
"課題を与え前進させる、支配者としての父性"
"会話を楽しみ、人の輪を築く社交性"

 本来は強い力を持つ悪魔だが、人の身に封じられて力を失ったことから、
 同族である悪魔たちに「哀れな半魔」と罵られ、一度挫折を経験している。
 もともと野心家であることもあり、人の身であっても、悪魔と同等の力を
 得ることができる「魔術師」になることを志し、12歳で「蠍火の魔術師」の二つ名を得た。
 その経験からか、悪魔の狡猾さと残酷さを持ちながら、
 人の心を理解し、課題を与え前進させる父性的な側面も持つ。

・モチーフやイメージアイテム

赤い蠍、喉が焼けるような"甘い毒"

チェリーレッド(色言葉:現実主義・感性・情熱)
ダリア(花言葉:華麗、優雅、気品、威厳、移り気、裏切り、不安定)
スピネル(石言葉:超新星、絶対勝利、成功、積極性、情熱、カリスマ性)

タロットの魔術師
(正位置:起源、可能性、機会、才能、チャンス、感覚、創造)
(逆位置:混迷、無気力、スランプ、裏切り、空回り、消極性)

※名前の由来
蠍座の毒針の星Lesath(意味:"霧の中にあるもの")

疑心暗鬼 ver.Sou "乾いた体はここで 君の血を欲しがっている"
茎 - 椎名林檎 "何れも赤色に匂つてゐます"


「良識や貞節なんてくだらないもので、
 オレをがっかりさせないでくれよ。快楽は、人に与えられた至上の美酒だろう?」

「月日と共に身体に刻む、いわば、これは血肉の一つ。
 過ぎ去れば取り戻すことはできず、しかし幾重にも重なれば、それは確かな重みになる。
 ──"時間"は"愛"を証明し、釣り合うに相応しいものだ」

「月は翳るよ、……オレだけを見ていて」



▼人物関係

ピピリ:もう一つの人格
・シャウラ:双子の姉
・ファウスト:親友
・キーウェ(星宵の魔術師):創造主、父親
・ヘル(夜闇の魔女):母親

・クレール・デュノアイエ:恩人
・プルウィア:亡くした恋人
・ヘイゼル・バルヒェット:ピピリの恋人、のちの妻
・レオンハルド:ヘイゼルとの間の息子

▼他作品・派生・パロディ

・霧人(七罪地獄学園)
・双尾霧人(日々、花世。)
・和泉ノ一 双尾霧人・蠍火(五色百花)
・フレデリック・アルル(役者パロ)


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