■十月十九日


今日一日、沢田の姿を避けて過ごした。
情けなくて顔を見ることが出来ない。

いつもなら心待ちにしていた筈の放課後が近付いたが、僕は終業の鐘を待たずに応接室を出た。
草壁には「見回りに出る」と言い残して。

彼は何か言いたげだったが、黙って僕を見送った。




prev next
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -