「アハハハッ本当だ!!本当に嫌われてる!!」
「……満足?」
「えぇ。とっっても満足。」
「気分が良いからこのまま帰るわ。私が帰った後みんなに殴られて痣とかできてしまえばいいのにッ♪」
女子は本当に帰ってしまった。
「……マネの仕事をしていけよ…。」
杏奈はとりあえず砂のついてしまったボトルを水場に持っていき水にさらした。
「杏奈!!!」
女子が帰って数分後。
跡部をはじめとする杏奈にドリンクをかけた本人たちが入ってきた。
跡部が杏奈を抱きしめゴメン、ゴメンと謝罪を繰り返す。
「景吾……私もごめんなさいね?辛かったね。ゴメン。」
「もう、もうこんなことさせないでくれッ!!
やっぱり辛い。どんなに杏奈が平気でも、悲しそうな顔が演技でも俺様はッ…俺は平気じゃないし、演技って思うことが出来ねぇ!!」
「せや、いつもなら俺らは姫さんが楽しいって思えることは俺らも楽しいで?
けどな今回は辛いわ…。
姫さんを嘘でも虐めることは出来へん。」
「……ゴメン、久々のゲームだったからちょっと遊び過ぎたみたいね。
でも、ちょっと出て行ってくれないかしら?」
「やだ。」
「景吾…私の着替えを見る気?私まだ着替えてないのよ。」
「なッ!?さっさと着替えろ!!風邪ひくだろーが!!」
「着替えようとしたら景吾達が入ってきたんじゃない。」
跡部は撤収と声をかけ部屋を出ていく。
ほとんどの者が出て行ったが二人残っている。
「……侑士にジローは出て行ってくれないの?」
「折角だから見て行こうかと…。」
「俺もー!!」
「………私がここで悲鳴を上げたら景吾は…どうするかしらね?」
「さいならー!!」
「俺もー!!杏奈後でね!!」
二人は逃げ出すように去って行った。
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【8切り】(8切れ、8流し)
出している札に8が含まれていれば、その場で場札を流すことができる。
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