「杏奈〜!!もう大丈夫なの!?」
跡部とともに部室に行くとジローが抱き着いてきた。
「もう大丈夫よ。」
「ホントー?」
「えぇ、ほんとよ。」
「おいジローいつまで杏奈に抱き着いておくつもりだ。」
「んー?もうちょっと…って言いたいところだけどもう離れるC。」
スススッと身を後ろに引く。
「姫さん、まだ遊ぶんか?俺らいい加減アイツの行為に目ぇ瞑ってられへんのんやけど。」
あの忍足でさえ静かに怒っている。
「いいえ、もう終わらせるわ。…あれを使ってね?」
ちょっと待ってて、といって部室を出て行った。
そして戻った時、手にはカメラ。
「なんですかそれ…。」
「長太郎…2年は知らないんだっけ?景吾が私が一人になるようなところにはこんなカメラを設置してるのよ。心配性よねぇ。」
「杏奈はゲームってなると危なっかしいんだよ。今回もそうだろうが。」
「まぁ…そうなんだけどね。樺ちゃんこれ繋いでくれないかしら?」
「ウス…。」
樺地にカメラを手渡し、プロジェクターに繋ぐように指示した。
映し出されるのはあの日の出来事、
「「「「……………。」」」」
閲覧完了、思わず絶句のレギュラー陣。
「多分これの一部を他の人に見せて私を嵌めたんだと思う。だからこれを全生徒に見せる。それで終わり、」
「こんな隠し玉があるんなら始めから見せとけばよかったやん。それやったら姫さんが怪我せんでも済んだんとちゃう?」
「え?そんなことしたら面白くないじゃない。パスを続けて相手が調子に乗ってる所を見るのが楽しいんじゃない。」
「杏奈…腹黒いな。」
「何とでもおっしゃい。
景吾、明日全校生徒を体育館に集めてくれない?」
「あぁ、それがプレイヤーの指示ならば喜んで。」
「あら、嬉しいことを言ってくれるじゃない。」
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【革命返し】
革命を革命でカウンター。
よってカードの強さが戻ること。
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