▼寿命カウンターはあんまり宙を見なくなった
「お前、初対面の頃のこと覚えてるか？」
「え？ん、んんー…あんまり」
「お前ずっと、人の顔より上を見てただろ」
「あー…そうですね。はい」
「最近はあんまり見なくなったよな。よく目が合う」
「はい。へへへ」
「あれ、やっぱアレか？その…幽霊でも見えてたのか？」
「あーいや…え？まさかダイフク様、幽霊が怖いんですか？んふふ」
「ばかやろう、んなもんが怖くて海賊やってられるか」
「確かに。…んー、今はね」
「今は？」
「今は、あなたがどれだけわたしを愛してくれているかが見えるんです。でもわざわざ確認する必要がないから、見上げません」
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