独占欲 R-18(キリリク)
上忍となった俺たち。
鳴門は火影に一番近い存在として、皆が一目置いてる。
下からは慕われて、
男女関係なく惚れられ易くて…
何せ、鳴門を自分のモノにしようとする奴が絶えない…!
アカデミー、下忍と一緒だった俺たち同期はもう知ってる。
俺と鳴門の関係を。
別に、内緒にしてる訳じゃない。
普段からずっと一緒に居るけど、外でイチャイチャするのを嫌う(恥ずかしがる)鳴門の為に俺は我慢してる…其れがイケナイんだろうか…。
何時も何時もラブレターとかもらって帰って来るし!
毎日告られて帰って来るし!
こっちとしてはかなり面白くない…。
ましてや、自分の恋人だからだっ!
俺と一緒に歩いている時でも、奴らは平気で話し掛けてくる。
「あ、あの鳴門さんっ!//」
また来たよ…。
振り返ると、小さな男の子が立っていてほんのりと頬を染めている。
「えっと、コレ受け取って下さい!!//」
差し出された手紙には、ハートマークのシールが貼ってあった。
ラブレターか。
「有り難うv」
受け取るな…。
お願いだから、受け取らないでくれ…。
そんな笑顔を、俺以外に向けないで…くれよ……。
面白くない。かなり面白くない。
「鹿ぁ〜?」
「何」
任務がない休みの日。
久々の2人きりに、嬉しい筈が…
「元気出しなさいよ」
「そうよ鹿丸ー!」
何で此奴らが居るんだよ…。
折角の鳴門と2人きりが台無しだ。
「つーか何しに来た…」
「やぁね。そんなに怒らなくても良いじゃない」
「そうよー!」
怒るに決まってるだろうがっ!
「用件言ってさっさと帰れ」
「其処まで言うと逆に可哀想だよ…」
俺は鳴門と2人きりが良いんだよ!
休みの日に勝手に上がり込んで来やがって…。
「何、最近ご無沙汰なの?」
「苛々したらお肌に悪いわよ?」
「狽ネっ?!//」
何だよ此奴ら…。
あーもぉ…ご無沙汰もご無沙汰過ぎて困ってんだよ!!
最近任務でも、忙しいからって一緒になれねぇし!
未だにラブレターもらって帰って来るわ、告られて帰って来るわ…。
俺の怒りは爆発しそうなんだよ…っ!!
「桜、猪、用件は?」
「はぁ…。コレよ」
テーブルの上に置かれた物に目をやった。
バサバサバサ…
「狽ネっ…?!」
「つーか、何コレ…」
何でこんなモンが…
「見て分かるでしょ?」
「鳴門の写真よー」
其れぐらい俺だって分かるわ!!
俺が言いたいのはだ!
「何で鳴の写真をお前らが持ってんだよ!」
って事だ!!!
もしかして…此の2人が……?
「私たちが隠し撮りしてたんじゃないわよ」
違うのか…。
「そうよ。私たちは其れ撮ってた奴からコレを奪ってきてやったのー」
奪ってきてくれた事には感謝しようじゃねぇか。
「其奴の名前、分かるか?」
「えぇ。鹿丸も良〜く知ってる人物よ」
「其れはね…――」
桜と猪が帰って行った。
「えっと、鹿…?」
もう、我慢なんてしなくて良いよな?
つーか恋人同士なんだから堂々とイチャコラしても良かったんだよ。
「どうしたんだよ…」
嗚呼、嫉妬してる。
ラブレターもらって
告られて
写真撮られた事に
かなり嫉妬してる。
ずっと前から俺だけの鳴門なのに…。
俺1人の鳴門なのに…。
「どうし…んっ」
理性が、なくなった。
「ぁ…シカ…んっ…ふぁ…//」
貪るようなキスで、足に力が入らなくなった鳴門を抱え、寝室に向かった。
ベッドへと鳴門を降ろして其の上に覆い被さる。
「どうしたんだよ、鹿…」
急な展開に鳴門もちょっと困惑気味だ。
「…ゴメン…」
余裕ねぇんだ…。
爆発しちまった理性を、どうする事も出来ない…。
「…ゴメン」
荒っぽく服を脱がして、鳴門の白い肌に触れてゆく。
体中に痕を散りばめながら、尖った突起を摘まむ。
「んあっ…鹿ぁ…っ…あ…//」
其れに舌を這わす。
押し潰したり、カリ、と噛んでみたりすると、其れは徐々に固くなっていった。
突起から口を離すと、俺の唾液で濡れた其処は何ともヤらしくて、段々と下半身に熱が帯びてくのが分かる。
そして、鳴門のズボンと下着を脱がして姿を露にした鳴門の息子は、先走りを垂らして半勃ちしてる。
其れを手で包んで上下に扱きながら、空いてるもう片方の手の指に唾液を馴染ませ、鳴門の蕾へ押し当てた。
―クチュ…
「あ…んっ…は、ぅ…し…かぁ…//」
俺だけの鳴門…。
手放したくねぇ…。
誰にも渡さねぇ…!
「…鳴門…」
「ん…キテ…//」
片手でズボンの釦を外し、チャックを降ろした。
俺の息子はもう下着を押し上げて、膨張していた。
下着から息子を取り出して蕾へ、押し当てて一気に突き挿した。
「狽ミゃ!…ん、ンッ…!!//」
其の動作を繋ぐように津動を始めた。
グチュグチュと厭らしい水音と鳴門の甘い喘ぎ声、其れに俺の吐息。其れらが混ざり、部屋中に響き渡っている。
「あ、ぁんっ…鹿…ま…!!//」
「…鳴、門っ…
鳴門は…俺のだから…俺だけの鳴門だから…っ」
印すように鳴門の体に痕を残す。
「当たりま…えっ…
俺、は…鹿…じゃな…とイヤっ…//」
「…鳴門…」
「も…ダメっ!!//」
「嗚呼…」
最後のラストスパートをかける。
津動してる速度をあげて、鳴門の前立腺を刺激してやると、息子を締め付ける力が増して…
「あ、ああぁぁぁっ!//」
「っ…!!」
ほぼ同時に、俺と鳴門は射精した。
「ゴメン…桜と猪が持って来た写真見て…
えっと、本当ゴメン…」
行為が終わったのは、アレからプラス2回し終わってからだった。
「否、良いって…
最近忙しかったし、其の…ご無沙汰でもあっただろ…?//」
「…鳴」
ほんのり染まった頬を人差し指で掻く鳴門。
「其れに、嬉しかったし//」
「何…?」
「ううんっ、何でもなぃ…//」
もらってたラブレターの事は
折角自分の為に書いた物だから、受け取らないと可哀想だと言ってた。
ちゃんと内容も見て、断っていたんだって。
告白の件も一緒。
俺と付き合ってるからってちゃんと伝えて断ってるみたいだ。
鳴門は優しいから…。
あの日を境に、ご無沙汰もなくなって、今度からは街中でもイチャコラする事に決めた。
ある晴れた日。
残った問題を解決する為に俺はある場所へと来ていた。
「〜♪今日も可愛いなぁv
前は桜と猪に邪魔されたけど、今日は思う存分楽しめるね!」
目の前にいる此の男に用事がある。
そう、此の男だ…。
「楽しそうな事やってんな」
前に家へ来ていた桜と猪に教えてもらったスポットには、1人の男がコソコソと何かをしていた。
良く見てみると、手にはカメラ、其の先には鳴門。
「博ュ丸?!」
「よぉ…案山子ぃ」
俺が声を掛けると咄嗟にカメラを隠した。
「何隠してんだよ」
「ぇ、あ!今日は天気が良いから…バードウォッチング日和かなぁなんて…アハ、アハハ…(汗)」
大量の汗を流しながら案山子は後ずさりして。
無表情である俺は案山子を見下ろした。
「へぇバードウォッチングねぇ…良い趣味だな。
雀見てそんなに楽しいか?」
バードウォッチングと言うのにも関わらず、周りには珍しい鳥はおろか、電線に止まっている雀しかいない。
「ぇっと…そ、其のぉ…(滝汗)」
「…俺が此処に来た意味は理解してるようだが」
ボキボキと指の骨を鳴らしながら案山子へ近付いて行く俺…。
「狽ヘ、早まった考えは…っ!」
「何が早まっただ!
今此処で貴様を始末してやる!!」
「ギャアーーーーーーーーー!!!!!!」
End...
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