天罰(キリリク)
此の小説の中では、
日向 螺子、日向 雛多
此の2人は擦てます。
暗憔部隊、隊長 副隊長の鳴門 鹿丸の直属の部下と言う事になっておりますので宜しくお願い致します。
キャラ説明は鳴門小説にて記載してますので、そちらをご覧になって下さいませ!
其れではどうぞ♪
何時ものように夜の任務の為に近くの木の上でお休み中。
「頑張ってるねぇ…」
Dランク任務を文句は言うとしても、我慢しながらこなす佐助と桜に苦笑した。
こんな任務したって強くなんかならねぇのに、と。
「鳴門」
「鳴門くん」
休んでいた木にやってきたのは日向 螺子と雛多。
表向き、日向一族の宗家と分家の因縁ある兄弟として知られている。
そんな2人の裏の顔は木の葉最強部隊、暗憔部隊の鳴門と鹿丸の部下である。
「呀狼と涼蘿か」
「今は螺子だ」
「私も雛多だよ」
「いいじゃん。誰もいないんだし…其れより任務はどうした?」
此の木の下にはせっせと任務をする第7班の姿がある。
其れと同様に螺子も雛多も任務を受けている筈。
「分身にさせている」
「私もよ」
隙を見て分身と入れ替わって此処へ来るのはいい。
だが、何故2人が此処へ来るのかと言うと…。
「あの変態教師を見張りにな…」
「すました団扇一族を、見に…」
案山子と佐助。
此の2人は螺子と雛多がマークしてる危険人物、と言うより殺したい奴bPだ。
何かしら鳴門鳴門で鳴門にべったりくっついているのが頭にくるのだろう。
「今は分身が困ってるみたいだけどな」
下では分身の鳴門に言い寄ってる案山子と佐助に分身が困っている姿に苦笑した。
螺子と雛多が思う事も、もちろん鹿丸だって思っていた。
キレた鹿丸を止めたのは数知れず…。
クナイを持った鹿丸を止めたのは数知れず…。
「分身とは言え、鳴門は鳴門だろ」
「今度こそ息の根を…」
「コラコラっ、木の葉の忍を殺すなよ!」
今度は此の2人。
偶々、くっつかれていた場面を目撃されて其の次の日から分身と入れ替わっては、こうやって自分の元にやって来るようになった。
鹿丸同様、何度止めたか数知れず。
鳴門も鳴門でヒヤヒヤもので…。
「変態も変態だ!」
「鳴門くんの事知っててやってるから、余計にムカつくの…」
2人の弁論もある意味正論だ。
鳴門が暗部の人間だと知りながらこんな態度をとっているからして、螺子も雛多も苛立ちを隠せないみたいだ。
「其れも、そうだよな…」
鳴門も其れには2人に同意するように頷いた。
「だから今日は…」
「螺子兄さんと私で…」
そう言って2人は鳴門の腕をガッシリと掴み、ニヤリッ、にっこりと笑った。
「「彼奴らに思い知らせてやろうと思って(な/ね)」」
「へ…?」
嫌な予感に鳴門は引き吊った笑みを浮かべた。
「さ、行くぞ雛多さま」
「えぇ、螺子兄さん」
そして、掴んだ手を離さず其の木を…
― スタッ ―
第7班のいる地面へと降り立った…。
あ〜ぁ、と鳴門は溜息を付いた。
「…日向…螺子?」
「其れに雛多ちゃん…?」
「…ぇ。何で…」
降り立った3人を見て、案山子と桜と佐助は固まっていた。
鳴門はまた深く溜息を付いた。
まかさ、こんな事になるなんて思ってもなかったからだ。
溜息を付いた後、鳴門は分身を消した。
今更分身を残していても始まらないと思ったから。
「「煤H!」」
分身を消すと佐助たちは有り得ないと言う表情で吃驚していた。
「貴様ら…今、何をしていた?」
「鳴門くんに何してたの?」
殺気を出してないだけマシなのだろうが、物凄く睨んでいる螺子と雛多に案山子たちは何が何だか分からない状況に立たされていた。
突然、螺子と雛多に掴まれた鳴門が上から降ってくるし、今まで一緒にいた鳴門は分身で、何故か日向の2人は凄く睨んでるし。
3人の頭の中はぐちゃぐちゃで、此の状況を判断出来る程思考は正しく動いていなかったようだ。
「何って…鳴門って可愛いなぁと思って…」
案山子から放たれた言葉。
其れを聞いた螺子と雛多の眉間には紫波が寄っていた。
「変態教師…」
「はい?(汗)」
「団扇一族…」
「はい?(汗)」
「「そんなに死にたい(か/の)?」」
「「…は?(滝汗)」」
睨みが効かせて放たれた言葉にまたも2人は固まった。
「どいつもこいつも…
盗聴器付けるわ、勝手に写真撮るわ、ストーカーするわ、手紙送り付けるわ…」
「気持ち悪いったらありゃしないわ…」
2人から放たれた言葉に、
「え…手紙…?盗聴器?写真?
俺、其れ知らないんだけど…(汗)」
間に挟まれて聞いている鳴門は、身に覚えのない事に首を傾げるのだった。
「盗聴器仕掛けようとした奴も写真撮ろうとした奴も寸前で始末しておいた。其の写真は……消去した」
「秤ス今の間?!」
「其れ自分たちが持ってんだろ!!」
大当たりです。
「煩い蠅め…消されたいか」
「手紙は全部燃やしたわ。全てラブレターだったのよ」
「白身確認してるし!」
「プライバシー損害だぞ其れ!」
「煩いわね…」
「つーか、ラブレターとか盗聴器とか写真とか…
萩C持ち悪りぃっ…」
我を忘れてそう叫んだ鳴門。
「「…(気持ち悪い…(泣)」」←案&佐
↑2人も鳴門にラブレターを書いた。
「貴様ら、身の程を弁えろ…」
「そうよ。此の人は暗部の最高地位におられる方なのよ…」
睨みながら言われた言葉に佐助と桜は目を点にした。
――最高地位の方…?
「暗部取締役、兼、総隊長の蒼翠さまだ」
「私たちは其の蒼翠さまにお仕えする部下よ」
「「…え…」」
――鳴門が暗部…?
――しかも総隊長?
――此の2人は部下?
「今度ベタベタしてみろ、拷問などと甘ったるい罰ではなく、恐怖を味わせてやる…」
「アンタもよ、変態」
ギロリ、と睨まれて、首を縦に振るしか術がない案山子と佐助はブンブンと振っていた。
「はぁ…」
深く溜息を付いて、鳴門は此れからの事を考えた。
どうゆう顔して此奴らに会えばいいんだよ、と。
「では、参りましょう」
「え…何処に?」
「もちろん三代目の所ですよ」
嗚呼、バレちゃったからか…などと頭の中で考えて鳴門は2人に連れられて、去って行った。
「案山子先生…」
「な、に…」
「アレ、本当の事…?」
「あ…うん、本当…」
「マジかよ…」
鳴門たちが去って行った方を唖然と立ち竦み、見つめてる3人。
「(…此れじゃもう鳴門と会えるか分からないかもね…(汗)」
「(あのドベが、暗部の総隊長…)」
「(吃驚しちゃったけど、あの2人には感謝、しなきゃね…
此れで此の2人が真面目に任務してくれる事を願うしかないわ!)」←
一方、鳴門たちは。
「どうしてくれるんだよ…明日からどの面して行きゃあいいか分かんねぇじゃねーか…」
「いいじゃない。変態にやらせたら」
「そうだ。鳴門があんな奴らと一緒にいる事自体可笑しい」
お前たちの方が余っ程可笑しいよ。
「折角バレないように頑張ってたってのに…」
此れなら最初から仮面なんて付けなきゃよかった、と心の中で呟いた鳴門。
「もうバレちゃったんだから」
「お前らがバラしたんだろうが…(汗)」
「俺たちもバレた。おあいこだ」
「否、其れも自分でバラしたんじゃねぇか!(汗)」
あれから、鳴門は第7班に姿を見せる事はなかった…。
其れも、螺子と雛多が関わっていると言う事は、言うまでもない…。
End...
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