擦鳴+擦桜←鷹佐

 
擦鳴が鷹の目と遭遇。
そして、佐助好きさん注意!
当西都の鳴門は容赦しません。
ですから、擦鳴は好きだけど佐助はもっと好きな方はブラウザバックをお勧めします!!

其れ以外の読んでやるよ!と思って下さった方はスクロールお願いします。























とある任務の帰りだった。
表向きは俺1人だけの荷物運び。と言う事にしてて本当は暗部任務として里を離れていた。

本来なら昨日のうちに木の葉に着いていても可笑しくなかったんたが、ちょっと寄り道をしていた。

最近、団扇 斑と佐助が手を組んだらしい。
其れを証拠付けるのが、八尾の消息が消えた件。
佐助が八尾を狩ったらしいが、九尾から言わせると、奴がそんな簡単にくたばるとは思えないとか。
そうだよな、人柱カ相手に佐助が敵う筈もない。

経験の差、チャクラの差。

どんなに実力が優れていたとしても、人柱力を相手にするにはまだ早すぎる。

そう考えた結果、八尾に関してちょっと調べてみたり。
そうこうしてると1日が経っていた。

彼奴らイライラしてんだろうなぁ。
早く帰らねぇとな。

「あれ、此のチャクラ…」

察知したチャクラに覚えかあった。
周りに3人。

久しぶりに会ってみても、いいよな。
少し遅れたくらい、大丈夫だよな。

もし、遊ぼう!←






「久しぶりだな、佐助」

「鳴門か…」

佐助と久々の再会。

「鳴門って、ペインを1人で6人も倒したって言う…!」

「此奴が…」

佐助の他に男2人に女が1人。
首切り包丁か…また随分懐かしいモン持ってんだな。

「…再不斬の墓から持ってきたのか…」

遠い昔に見た其れ。
懐かしいなー。

「…」

佐助は相変わらず俺に興味すらないみたい。
ん、気にしねぇけど。

俺も、眼中ねぇもん。

「さ、佐助…此奴…ヤバ…早、く逃げっ…」

女は目を見開いて震える体を両手で抱き、尻餅を付いた。

「Σ香燐…?!」

感知タイプの忍か…。

「佐、助…ヤバ過ぎるっ
何てバカデカいチャクラなんだ…
狽ミぃっ…な、何だ此れは!?」

ほぅ…いい素質してんじゃん。

「女、お前結構やるな。
感知タイプで俺のチャクラを見切ったのは、お前が初めてだぜ」

佐助とは月と鼈だ。

「鳴門は九尾の人柱力だ。
バカデカいチャクラ持ってんのは当たり前だ」

ほら、気付きもしねぇ。

「ち、違うんだ…佐助…っ」

「…?」

「此奴自身のチャクラも…」

嗚呼、やっぱすげぇな此の女。
俺の奥のチャクラも見抜くとはな…。

「鳴門のチャクラも、何だ…」

「…九尾とは別に…ある…」

あー、此処まで見抜かれんの初めてだな。

大概九尾すらも感知しない方が多いってのに…。
本当、素質がありそうだ。

「其処の女、中々やるじゃねぇか…気に入ったぜ。
お前は生かしててやる」

ゆっくりと、佐助にも見えるように印を結んだ。

「鳴門、何をするかと思えば…香燐をどうするつもりだ?」

「気に入ったって言っただろ?
だから此の女は木の葉に連れ帰る」

「…そうはいかねぇよ。香燐は鷹の……狽ネっ!?」

仲間の男2人の体が宙に浮いてる事に驚いてるらしく、目を見開いていた。
一方女の方は分身が結界の中に閉じ込めている。

「な、何だよ此れ!」

「動け、な…っ」

「結界か!?」

動けなくて当然だ。
其の術は特別だからな。

「で、佐助さ。お前、本気で木の葉に喧嘩売るつもりか?」

「…其れがどうしたっ」

「ふーん、そう。本気か…
大蛇丸如きの元で修行した其の腕、どんなもんか見定めてやるよ」

ま、大した事はないだろうがな。
爺相手に死にかぶるようなヤツに教えてもらったとしてもたかが知れてる。
ま、佐助は其れ以上だって、大蛇丸を殺った事で分かってはいるがな。

「見定める、だと…?」

「ああ。爺相手にあんなヘマした奴だぜ?
そんな奴が強い筈がねぇよな」

そうだろ?そんな視線を向けたら、佐助の眉間にシワが寄る。

「俺のチャクラを見極められないくらいだからな…あんまガッカリさせんなよ?」

「鳴門、テメェ…!」

怒りで我を忘れる所も変わってねぇ。
腰に挿してある刀を抜いて切りかかる佐助。
俺もチャクラ刀で其れを防ぐ。

「テメェは昔っから気に入らなかったんだ…」

「偶然だな。俺もそう思ってたんだよ」

「鳴門ぉおお!」

佐助の手から電流が流れて、チャクラ刀を伝い俺の体に流れてきた。

「…な…!?」

「どうした?佐助」

俺の体に電流が走る中、ケロリとしているのがあまりにショックだったらしく佐助は目を見開いていた。

「効くとでも思ったのか?」

「っ」

そして、俺の体にチャクラが纏いだす。
次第に其れは九つの尾となり、ユラユラと揺れていた。

其れを見た佐助は俺と距離を取った。

「お前は変わってないよなぁ…」

「…!」

「相手の力量を見極める事すら出来ない」

「な、に…っ!」

「俺は強いよ?」

ニヤリと笑みを含んだ侭、佐助に殺気を向けた。

「っ…」

佐助の顔が強張った。

「あー、なる程。今のお前は桜よりも弱い」

「…もう一度、言ってみろ…」

「お前は、よ わ い」

言い終わる前に向かってくる佐助を、九つのチャクラの1つが脅威のスピードで捕らえた。

「ぐっ!」

「Σさ、佐助!!」

首を絞め、佐助の体を持ち上げた。

「もー、こんな所にいたんですね」

「「Σ!?」」

甲高い声が辺りに響く。

其れを聞いた俺は、佐助を捕らえていたチャクラを離した。

「何しに来たんだ神楽」

暗部装束を着た、猫面の少女。
同じ下忍で同じ班。
そして、俺の部下でもある春野 桜だった。

「酷い言い方しないで下さいよ。私はアナタを探しにきたんですよ?
昨日の飛ばした文からもう丸々1日帰ってこない今の状況分かってますか?」

「何となく予想は付く」

「副総隊長かなりお怒りですよ?
凉蘿は総隊長がいなくて不機嫌丸出しで
呀狼は任務にすら来ない。
五代目火影さまはアナタがいないからと博打に走るし、静音さんじゃあの人止められないし。
本当に分かってるんですか…?」

「…だと思ってたから今帰ろうとしてた所だ」

もぉ、と溜息を付いた桜は俺の先にいた佐助に気付く。

「…あれ、誰かと思ったら佐助くんじゃない」

「…誰だお前は…」

「えー!もう忘れちゃったのー?」

そう言って桜は面を取り素顔を晒した。

「さ、くら…?」

「で、どうして佐助くんが此処に?しかも…」

目を細めながら、桜は佐助に殺気を向ける。

「総隊長と一緒にいるのかしら?」

「Σっ…」

「神楽、今は鳴門だ」

佐助は驚きに固まっていた。

「其れと、其の殺気をしまえ。
俺が折角遊んでたんだ、横取りするな」

「いえ、貴方が出るまでもありませんよ」

腰に差していた桜愛用の曲刀を鞘から抜いた。

「貴方が守ろうとしてる里を捨てた奴の血なんて浴びたら、汚れてしまいます」

「…はぁ」

俺は部下に愛されてるなと、思いつつ。

だから1人の時にしか遊べないんだよ、と。

「興が冷めた」

「其れはよかったです!」

にっこり笑う桜を見てまた溜息。

「佐助、命拾いしたな。女も返してやるよ」

拘束していた男2人と結界に閉じ込めてた女を解放してやった。

「木の葉に喧嘩売るなら、死ぬ気で来い。
簡単に死ねると思うなよ?
じっくり此の俺が遊んでやるから」

「さぁ、帰りましょう。皆、アナタがいないと機能しないので!」

俺は桜と其の場を後にした。

「神楽」

「…はい?」

「まだ、未練はあるのか?」

佐助に、そう俺が言うと桜はクスクスと笑っていた。

「そんなの、ないに決まってるじゃないですか」

「…そうか」

「私はアナタと皆がいれば、他はどうでもいいんですから。アナタの下に付くと決めたあの日から、私の心は変わってません。
変わる日なんて絶対有り得ない」

そうだったな。

「アナタは?」

「聞くだけ無駄だろ、其れは」

「そうでしたね(笑)」

俺は始めから、奴に何の思い入れもしてねぇよ。

あるのは、お前らだけだよ。




end…

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