黒幕一護 バラし2
↑の黒幕一護続き?です。
一護はもちろん、破面設定です。
多分(←)、死神側の副官死にます…。
死神側が好きな方にはお勧め出来ないかもしれませんので、
十分にご注意下さい!
ウルとの遊びを終わらせて今回の目的である空座町の空の上に、死神たちが待ち伏せていた。
「随分と少ない数なんだね。
そんなに勝てる自信があるんだ…凄いなぁv」
惣右介とギンと要の所までゆっくり歩きながら、クスクス笑いそう言った。
すると、白髪の爺さんの細い目が俺に向けられた。
「黒崎 一護、お主、其れはどうゆう事じゃ…藍染の仲間だったのか…?」
「裏切った、なんてそんな考えはよしてよ。
俺は最初からこっち側で、アンタら死神とは敵なんだから…」
霊圧を少し浴びせてやる。
そしたら、山本のじいさん以外は少し強張った表情をしてくれた。
「其の姿は何じゃ」
「帰刃(レスレクシオン)、死神の卍解と同じだよ。
破面は卍解で本来の姿に元に戻る。不愉快だけど、死神の斬魄刀と同じ道理だ。
其れで、此れが俺の本当の姿。
短髪の時は10分の1の強さに抑えてて、始解の時は此の姿」
そう言って、卍解を解除した。
短髪に目の所だけにある、破れた面。
「そして、卍解状態が…
"殺し尽くせ、斬月"」
腰より長い髪に、虚化と同じように目は金で白い所は黒、長い2本の角が生えた仮面。
仮面を取ると、自然に砕け散り偽空座町に落ちていった。
「ただ始解してなかっただけだよ」
「「…」」
押し黙る死神たち。
「どうなされますか?一護様」
「どうするも何も、やる事は1つだよ?要」
皆殺しだ、そう呟く一護。
「承知致しました、王」
「殺せばえぇんやね」
「仰せの侭に」
「スターク、ハリベル、バラガン、聞こえたかい?王からの言葉を」
惣右介がそう言うと、俺の可愛い可愛い十刃の従属官(フラシオン)が自分の主人の前に立ち開かる。
「其の前に、アレ壊さなきゃ」
「そうやったね」
偽空座町じゃ、意味がないでしょ。
其の為に石柱を壊すよう仕向けた虚も、死神に殺られちゃってるし。
実際、町の家や建物なんか壊れても関係ないしね。
「じゃあ、俺が柱を壊しに行こうかな。
惣右介後は頼むね」
「お任せ下さい」
響転(ソニード)で、1本目の柱に到着した。
「アンタ、確かギンの…」
「……伯Nはっ!?
黒崎 一護…?」
吉良 イヅルだったかな…?
3番隊の副官の。
「何故、君が…其れより、何なんだ…其の格好は…」
本来の姿である俺を見て、目を見開いた。
「此れ?此れは本当の俺の姿だよ。
俺さ、柱壊しに来たんだv」
にっこり笑ってそう言うと、吉良の顔付きが変わった。
俺を敵と見做したんだね。
斬魄刀、抜いたし、殺していいよね…?
「敵と判断した以上、僕は誰であろうが容赦はしないよ」
「そうじゃなきゃ楽しくねぇよな…v」
既に握ってた斬月を、吉良に向けた。
「楽に殺してあげるよ。
弱い奴に興味ないから、俺」
刀一振りでこんな石柱なんて壊せるけど、少し楽しもうかな。
確か、此奴の斬魄刀の能力って…。
そう考えてた時、吉良が向かってきて斬月で其れを防ぐと、斬月が少し重くなった。
「嗚呼、此れ此れ。其奴の能力って斬ったモノの重さがとかだったよね」
「そうだよ。もう1度やると其れの2倍また2倍にする」
斬月自体そんなに重くないから別に苦じゃないけど。
「でもさぁ、やっぱり副隊長だよね…」
スピードも重さも何もない。
隊長格ならまだしも、やっぱり副隊長じゃ…。
「何が言いたいんだい…?」
「やっぱり弱いって事。つまんないから、死んでくれる?」
にっこり笑って斬月を振り下ろした。
【藍染Side】
一護が向かった石柱が大きな音を立てて崩れ落ちる。
「「狽チ!?」」
「エラい早いですな、まぁ一護ちゃんやから当たり前やね」
「まずは1つ、かな。
一護も手加減してやるクセがあるからね、3分ももっただけ有り難いだろう」
「此れならすぐに終わりそうですね、藍染さま」
「嗚呼。さて、こちらも早く片付けようか…」
目を細め、死神を見据える。
「王を落胆させるような戦いをしないよう、邪魔な死神どもを、殺すんだ…
分かったかい?」
【一護Side】
「つまんないの」
やっぱり副隊長は副隊長だよね。
従属官並、いや其れ以下…。
相手になんないよ。
「後は、ラスト1本か…」
3本目の石柱も呆気なく終わった。
残るは後1つ。
響転で最後の石柱に辿り着くと、其処には檜佐木 修兵がいた。
元要の副官だったよね?
「黒崎 一護…裏切り者は藍染だけじゃなかったんだな」
「裏切り者?そんな言葉、言わないでくれる?
俺は死神を仲間だと思った事は一度もないんだから…
俺は自分が楽しめたら其れだけで十分なんだ」
斬月を檜佐木に向けた。
「……自分の道楽の為に俺たち死神を利用してたのか?」
「悪い?
普通に敵対してたってつまんないじゃん。
命を賭けた戦いは大好きだから、こうゆうの凄くワクワクしちゃって…早く殺したくてウズウズするんだv」
【ギンSide】
遠くの方で物凄い音と、石柱が崩れてくのが見える。
其れを見て、ボクは口の端を持ち上げるんや。
だって、一護ちゃんが楽しんでるのが分かるんやもん。
其れに比べて…
「一護ちゃんが頑張ってるっちゅーのに、十刃と従属官…全然ダメやなぁ…」
「…此れじゃ、王が楽しみにまた走ってしまうね」
そう言いながらも藍染はんはクスクスと笑っとる。
内心じゃ、一護ちゃんが傷付かんよう煩そぉ言うとるけど、やっぱり一護ちゃんが楽しんどる最中には反対せぇへんもんな此の人。
「ギン、もうそろそろ我々も反撃と行こうじゃないか」
「そやね」
此れからの世界はボクらが造る。
一護ちゃんが楽しめる世界をな。
End...
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