nearly equal

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サーカスの後で5


「エド、今日も公演だったもんね…興奮しちゃって、我慢できなかった…?」
「ん、あん、あぁ、はやくぅうう…!」

もうアルフォンスの問い掛けにも返さない。このまま焦らしていてもエドワードの締め付けでイかされそうだったので、アルフォンスは腰を据えて律動を再開した。

初めてエドワードを抱いたのは、アルフォンスが猛獣使いとしてステージに上がった日の夜。
公演の後、エドワードを自分のベッドに引き擦り込んだのは、興奮冷めやらぬ自分自身のコントロールが出来なかったからだ。

「あぁ…!ある、アル…っ!」
「エド、エド…!」

前立腺を強く突き上げ続けると、エドワードは嬌声をあげてイき続ける。口の端から唾液が溢れるのもそのままで、もっと、もっとと狂ったようにアルフォンスを欲しがった。

本当なら、仕事など全部放り出してエドワードの付き人になりたい。公演の後、興奮のおさまらないエドワードをひとりになんてしておけないし、長期に渡る遠距離恋愛も辛すぎる。
しかしそれを受け入れなかったのはエドワードの方だった。

「エドワード…あなたの中に…っ」
「あふ、あ、なかっ…なか、いっぱいちょうらい…っ!」

腰を押し付け、奥まで入り込んで放ったアルフォンスの精を受けとめたエドワードは身体を震わせ、恍惚とした表情で、そのまま意識を失ってしまった。




*


「だからさぁ、本気でお前がオレの付き人になんかなったらオレの身体が持たないだろ」

一緒にシャワーを浴びながらつれない事を言う恋人の意地の悪い唇に気分を害した。
アルフォンスがかじりついてもそれに喜んだように返してくるので、しばらくその唇の感触を楽しむ。段々と興奮してきたアルフォンスが背中に掌を滑らせたのを、エドワードの手が捕まえて手の甲に爪を立てながら睨んでくる。

「毎日公演こなしてクタクタなのに、毎晩お前の相手なんてしてたらオレは過労死する」
「僕はどれだけ絶倫だと…」
「絶倫っつうかしつこい」

益々傷つく事を言われて、アルフォンスは苦笑いしながらエドワードの髪を流した。

「さっきは僕に、社長なんか辞めて付き人になれ!って言ったじゃない」
「…まぁ、そうなったらいつでも一緒にいられるし…でも過労死は困る」
「毎晩なんて盛んないよ!僕はどれだけ性欲過多だと思われてんの!?」
「過多だろ実際!」

確かに、一度失神して目覚めたばかりのエドワードを二度三度と抱いて「もう勘弁してくれ」とか「待て、もうホント無理」とか「待て!落ち着け!ハウス!」とか言われながらも押し倒して、エドワードの腰が立たなくなるまで抱き潰してようやくシャワーを浴びる為の休憩を許した今日のこの状況ではそう言われても仕方がないかもしれないが、半年会えなかった寂しさと溜まりに溜まった性欲がそうさせるのだとアルフォンスは言いたい。

「お前がサーカスに居た時だって、二日と置かず襲ってきたし」
「あれは練習してるエドワードとかショーに出てるエドワードがエロいから」
「ほら、な?お前はオレ見ちゃうと駄目なんだって」

エドワードに笑われて、仕方なくアルフォンスも笑う。
アルフォンスが丁寧に洗ったエドワードの髪を流し終えると、エドワードは「さて」と呟き、タイルに座り込んだ。

「…エド?どうするの?」
「さっき、後で見せろっていったじゃん」

アルフォンスに向かって大きく脚を開いて座ったエドワードは、言いながら自身を右手で扱き出した。アルフォンスは目を見張る。
そんなアルフォンスを見ながら、左手で自身の後孔を撫で、エドワードはうっすら微笑んだ。

「オレも、サーカスの後、お前見ちゃうと興奮して駄目…だから……なぁ?」




アルフォンスはエドワードに顔を寄せ、その唇に噛み付いてやった。



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