※学パロ
明智先生のキレイな髪が私の顔や首筋に落ちてきてとてもくすぐったかった。
身をよじれば動いちゃダメですよなんて言われてキスされる。
薄くて少し乾燥した明智先生の唇は私の唇をなぞってそのまま首筋へと降りていく。ああもう、ほんとくすぐったい。
『先生、唇かさかさだね。リップクリーム貸してあげようか』
「いえ、せっかくですが結構ですよ。不味いんで嫌いなんです」
『食べものじゃないですから、舐めちゃダメですよ』
明智先生の骨張った手が私の頬を包んで、私の顔を固定した。
ああ、くる。そう思ったときにはもう先生の顔はぼやけるほど近付いていて、先生は半開きだった私の口に喰らいついた。
先生はきっといつか私のことを窒息死させる気なんだろうと思う。苦しくなって頬に添えられた手を引っ掻いても垂れた長い銀の髪を引っ張ってもがりがりの細い肩を押し返しても一向にキスをやめてくれないんだもの。それで私が虫の息で何の抵抗もできなくなってようやく、手を離して口も離して私を解放するの。
『死に、そう…』
「ああ、すみませんねえ、あなたの反応が可愛くて、つい、ね…?」
『ついって…まったく…』
「すみませんって。さ、お楽しみはまだこれからでしょう?」
病み切った明智先生の目はもう完全にイッちゃってて、ぎらぎらした鋭い光にぞくりとした。ほんと、このひとってば変態。
だけどまあ、先生に殺されるならそれはそれでいいかな、なんて思いながら彼の熱を受け入れる私も、大概イッちゃってるんだろうなと笑った。
いたって生産性のない行為ですがtitle by
愛執
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