並んで歯みがき パジャマ姿で並ぶ子供たち。 この光景は夜の恒例となっている。 「みんなしっかり磨かないと虫歯さんで痛い痛いになっちゃうよー」 「うぇー、いやら!」 ニイナの声に歯ブラシを含んだまま反応したのはクリス。歯磨き粉の泡を必死に自身の歯に擦り付けている。 「……ころも(子供)ね…」 そんな子供騙しを真に受けてる姿に呆れたジルもポツリと漏らした。 「キレイに磨けたらこっち来てね!」 「ニイナ!ほら、いーっ」 「合格!」 歯を見せるのをニイナは親指を立てて、次の子、また次の子と見ていく。 「俺は?」 「よし!」 レオンも同じように見せると、ニイナから合格を貰う。 するとレオンがニイナと目線が近いのを良いことに、ちゅっと可愛い音を鳴らして彼女の唇へとキスをした。 「へ?」 「ニイナ隙だらけだ。おやすみ」 呆気にとられる彼女にレオンは何処で覚えたのか、ウインクまでして自室へと行ってしまった。 「うわっ、レオン!ずるいぞ!………いてっ」 抗議の声を挙げるクリスは再度呆れたジルにペチりと頭を叩かれた。 一週間ニイナへのおやすみのキスは流行ったが、当番がバリーに代わった事でそれはなくなった。 --- クリスにも良い思いさせてあげないと、とは思うのですが、何故かこうなる。 140328 |