サイゴの夢 | ナノ


  4 ドリンク


『ファイトー』


変な空気のまま練習が開始された。
みんながランニングを始める。

私はその間にドリンクを作り始めた。
雪ちゃん特製ドリンク☆
なんちゃって←


……にしてもみんなどうしたんだろう?
というか、私もなんだけどさ。

実は今日が合宿だってこと連絡されたの全然覚えてないんだよね。
老化かな←

きっと疲れてたんだよね、みんなも私も。


そんなこと考えている間に幸村と真田と柳がランニングを終えた。
相変わらず早いな。
タオルとドリンクを持って駆け寄る。


『はい、お疲れ様』
「、ああ」
「ありがとう」
「すまないな」


皆それぞれタオルで汗を拭い、首にかけ、ドリンクを飲む。


「、……雪……」
『ん?』
「……っ、」
『え、なになにどうしちゃったの』


幸村がドリンクを飲んだ後、突然目頭を抑え、うずくまった。
真田や柳も、ドリンクを飲んだ後そっぽを向いて黙り込んだりタオルに顔を埋めたりしている。


『ごめん、ドリンクまずかった?』
「いや……ちが……、違うんだ……っ、」
『ちょ、大丈夫?』
「ごめん、ごめん雪……っ、ありがとう」


ちょっと顔洗ってくる、と言って水道へ向かう幸村。
本当、どうしたんだろう?


「雪」

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