19 突然の手紙
仁王先輩が自殺を図ってから2週間が経とうとしていた。
仁王先輩はいまだに目を覚まさない。
そんな時、雪先輩の親戚を名乗る人から、手紙が届いた。
"突然のお手紙をお許し下さい"
"実は、1ヶ月前に亡くなった氷上雪の携帯から、亡くなった日に空メールが届いていました"
"私の元に届いたのは深夜で、多分亡くなる直前に送ったのだと思います"
"少し気になったので、携帯会社に調べてもらっていました"
"そして今日、メールの本文が氷上雪のメールデータに残っていたとの連絡を受けました"
" ""送ったメールの本文が届かなかったのは、送信中に炎にのまれてしまったからではないか""
""中途半端に送られたメールが空メールとなって私の元にだけ届いたのは私の苗字が「相沢」で、50音の一番初めだからではないか""
と携帯会社の方が話しておりました"
"それで、メールの内容に貴方がた立海大附属中男子テニス部宛てに書かれた文がありましたので、全文を手紙に印刷し、送った次第でございます"
"どうか、大事になさって下さい"
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