暁の空へ | ナノ


  47 恩に着るよ白石くん


「テニスコートに何の用が?」
「少し、試合を見に」
「そうですか。誰の応援を?」


……ぜんざいPとスピードスターってことになるのかな?
でも何かめんどくさいからいいや。


「特にいません。試合を見に来ただけですの」
「へぇ」


白石くんの隣を歩くこと数分。
屋内テニスコートが見えてきた。

屋内でやってたのか。
そりゃあテニスボールを打つ音が聞こえないはずだ。


「試合を見るんやったら4番の入口から入った所がいいですよ。1、2、3番の入口はテニスコートに一番近くてファンクラブの人がたくさん居るから」
「あ、ありがとうございます」


やっぱりいるのかファンクラブ……

親切に教えてくれた白石くんとサヨナラし、4番入口から屋内テニスコートに入る。

テニスコートからは離れているけど、全体を見渡せそうだ。
確かに白石くんの言った通りだな。
恩に着るよ白石くん。


さて、と……光と謙也くんは……

あ、侑士岳人ペアとダブルスやってる。
頑張れー

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