3 アホ
病院通いの事は隠してたんだった…。
財前先輩勘鋭いからな…
「紗那ちゃんドジっ子だから生傷が絶えないのよー! もう困っちゃうわー」
どうしようかと考えていると、聖亜さんが割り込んできた。
ハッとして聖亜さんを見ると、聖亜さんはバチンとウインクしてきた。
ありがとう聖亜さん本当に助かった愛してる。
「ま、そんなただの
アホだから」
うん、前言撤回。『帰りましょうか先輩!』
「あら、無視?」
『怒っているんです!!』
「別に馬鹿にはしてないわよ?」
『そう、聖亜さんは馬鹿じゃなくアホって言った!! 馬鹿じゃなくアホって!! そこが許せないんです!!』
私は財前先輩の腕をひいて病院を出ようとドアへ向かった。
「あ、お二人さん傘持ってる? さっきから雨降り始めたわよー」
「さっき雲行き怪しかったからな」
「きゃっ相合い傘っ?」
とりあえず一発殴っておこう♪
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