2 専属看護婦
後ろから声がしたので振り向くと、私の専属看護師:作輪(さくりん)聖亜さんがいた。
「もー今日はどうしたのー? 私呼ばれなかったけど」
『ちょっと疲労で…あ、こちら特力の財前先輩です』
「どーも…」
「財前…?」
財前先輩の名前を聞いて何か思い当たる節があるような聖亜さん。
「もしかして、2年くらい前に声フェロモンのアリスにあてられて1ヶ月ぐっすり寝てた子?」
「はぁ…そんなに寝てたんスか」
「うんうん。私その時の点滴当番だった、作輪聖亜です。今は紗那ちゃんの専属看護師やってます☆」
しゃきーんとポーズをキメる聖亜さん。
こんな人が私の専属看護師でいいのだろうか…
「……っちゅーことは、紗那は病院常連ってことやな? 」
…あ。ヤバ。
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