47 勝った?
キーン………ピキ…
「!! 何っ!?」
私が投げたボールは氷の結界に勢いよく当たり、回転しながら少しずつヒビを入れていく。
――私のアリスの一つ"自然"の力だ。
ピキ……ピキピキ……
「……く……っ!!」
『跡部先輩、もうすぐ結界が割れます。瞬間移動で逃げた方がいいですよ』
「…くそ……っ!!」
シュン……
パリーン……!
跡部先輩が瞬間移動するのと、結界が割れるのはほぼ同時だった。
パラパラと氷のカケラが舞う。
綺麗だなぁ…
「……さすが幹部生、といった所か」
「跡部も結構優秀なんだけどね…」
『お褒めの言葉ありがとうございます。――で、
アリスドッジは私達の勝ちですか?』
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