ひだまり日記 | ナノ


  43 油断せずに


てことで。
何かやっているようなのでこっそり木の影から見ることに。


「へーん!! 俺の方が高いもんねー!!」
「俺の方が高いに決まってんだろ!! もっと飛んでミソ!!」


!?

上空遥か上から二人の声が!!
この声は…


「英二、向日くん。あんまり上に行くと気圧が…」
「「ウグッ」」


あ、不二先輩。
…って何か上から人が二人(菊丸先輩と向日先輩であろう)が青白い顔で落ちてきた!?

え、ちょ、このままだと地面と激突してしまうのでは!?


ぐいっ


「「ぐえっ!?」」


何かに引っ張られるかのよう二人は持ち上げられ、静かに着地した。


「手塚、お見事」
「…油断せずにいこう」


あ、手塚先輩か。
重力を操るアリスだもんね。
なるほバゴンッ


「Σ手塚!?」
「……油断せずに…逝こう……」


バタン…

…………えぇえぇぇ!!??

なぜ手塚先輩の鳩尾にボールが!?
凄い音したぞ!?
そして"いく"の字が違いますが!?


「あれ? 海堂に紗那ちゃんじゃないか。どうしたの?」

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