36 エロボイス
『侑士先ぱ…って、あれ?
一氏先輩』
「どうや、今の忍足侑士ボイス」
どや顔でピースしてくる一氏先輩。
…なるほど。
今の侑士先輩のエロボイスは一氏先輩の変声か。
『似てます!』
「せやろー!!」
「いやそんなことより
何でおるん? ユウジ」
一氏先輩とハイタッチしていると白石先輩が割り込んできた。
「は? 今自習やろ。じ・しゅ・う! もー白石のお・ま・せ・さ
「わかっとるわアホ」…じ冗談やん☆」
流石関西人だ。
しかし私には一つ聞きたいことがあった。
『一氏先輩。小春先輩とは一緒じゃないんですか?』
「そやねん。
一番の問題はそこやねん!! 小春見てへん? なんか女になってどっか行ってしもてん…」
しょぼんとうなだれる一氏先輩。
あ、小春先輩は性転換のアリスだったね。
「見てへんよ。なぁ?」
『はい』
「そうか…」
「127分…ユウジが小春を見つけるまでの時間たい」
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