ひだまり日記 | ナノ


  33 サボり


次の日。

昨日の"名前覚えられるようになった"事件については深く考えないことにした私。

ぐっすり眠れましたとも、ええ。
でもさ。


サ ボ り た い


何故?
何となくだよわかるだろ?

体はなぜかすっごく軽いし元気なんだけど、休みたいなー


コンコン


「紗那ー起きてるー? 昨日倒れたって聞いてん。皆心配しとるでー」


ドア越しに私のファンクラブの会員No.2 蜜柑が話しかける。
…よし。


『ごほごほ。ごめんまだ調子悪いみたい。今日サボ…休むって先生に言っといてくれる?』
「わかった! お大事にな! ちゃんとタカハシさんに食べ物もろうて食べて寝るんやで!!」
『ありがとーごほんごほん』


パタパタと足音が遠ざかっていく。

あれ? うまくいっちゃったよ

棒読みだったのに…
騙されやすいな。

さて、もうひと眠りしよー












『…頭痛い。寝すぎた…』


現在13時。
10時くらいまでの予定が3時間オーバーですよ。

皆はまだ授業中だろうし…
そこらへんブラブラ歩こうかな。











制服に着替え、腹ごしらえにカロリーメ〇トを食べた私は、何となく中等部の方へ歩いていた。

当たり前だけど誰もいない。
授業中だからね。


『お、』


何か建物がある!
何だアレ!

よし行こう!










『わ…温室だ…』


そこはビニールハウスのような温室で、中には植物がたくさん植えられていた。


『キレイ…』
「紗那ちゃん?」

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