ひだまり日記 | ナノ


  24 幹部会


「…え、」
『だから…』
「もういい」


手塚先輩が私の言葉を遮った。


「お前をPFには入れられない」


…何となく、予想はできてた。


「え、何で…」
「命を大切にしない奴は、PFに入る資格はない」
『…はい』


私は、PFには入らない方が良かった。

…多分私は、"学園を守りたい"という気持ちより、"両親の敵討ち"という気持ちが大きいから。


「だが…何かあったら、遠慮なく言え」
『…はい!』


優しいなぁ手塚先輩は。
でもここである疑問があった。


『PFに入れるとか入れないとかは誰が決めてるんですか?』
「よくぞ聞いてくれましたー!!」


翼先輩が立ち上がって手塚先輩の肩に手を置いた。


「こちら、PFの幹部会の一員でーす」


え、


『幹部会…!?』
「そう。手塚さんの三日月、よく見てみ」


私は手塚先輩に三日月のペンダントをもう一度見せて貰った。

壁の三日月と見比べると、たしかに明らかに違う点があった。


『色が…』
「そう。PFの一般会員は水色の三日月。幹部会は金色の三日月が印なんだ」


へぇー
じゃあやっぱり手塚先輩ってすごい人なんだなー


『幹部会って何人いるんですか?』
「幹部会は全部で5人。でも、その5人が誰なのかは、誰も知らない。俺も、手塚さんが幹部会だってことしか知らん」
『手塚先輩は知ってるんですか?』
「…いや。これ以上は言えない」


あー、企業秘密ってことですね、わかりました。


「おーい! そこの3人ー! そろそろお開きにすっぞー!」


美咲先輩が呼んだ。
あれ…?
そういや今日の主役、私じゃね?

…まぁいいか。


さて…
――PFがどう出るか…これから起きる事に…

prev / next

[ back to top ]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -