「幸村」
「やぁ、不二。どうしたんだい」
「青春チームに珍しい子が入ったんだ。それで挨拶しに」


これまた美人さんの先輩が私を見て微笑んだ。


「ふふ、いいよ。――集合!」


美人先輩が着ているユニフォームらしきものにプリントされている文字を見ると、ここは立海チームらしい。

さっきから思っていた事だが…個性的な頭の集団っすね。


『今日青春チームに入りました。藍原紗那です。よろしくお願いします』
「越前の幼なじみで、実力は越前のお墨付きだよ」


美少年先輩が付け足すと、驚きの声が上がった


「へぇ、越前の…――あ、俺は、立海チームキャプテンの幸村精市。中等部Ｂ組で千里眼と透視のアリスを持っているんだ。よろしくね」


やっぱ美人っす。


「立海チーム副キャプテンの真田弦一郎だ。中等部Ｂ組で覇気のアリスを持っている」


覇気のアリスか…めっちゃ似合ってますね。


「中等部Ｂ組、千里眼のアリスの柳蓮二だ」


その目で何を見るんですか。


「中等部Ｂ組、透視のアリスの柳生比呂士と申します」


紳士…なんですかね。
ちょっとその逆光眼鏡とアリスが変態感ありますよ。


「…プリッ。中等部Ｂ組、全身変形のアリスの仁王雅治やき」


独特の喋り方する人だな。


「中等部Ｂ組、お菓子作りのアリスの丸井ブン太だぜぃ。シクヨロ!」


可愛いです。
頭の色は置いといて。


「中等部Ｂ組、無重力のアリスのジャッカル桑原だ。よろしく頼む」


どこ出身なんだろうか…


「中等部Ａ組、悪魔化・天使化のアリス、噂の立海チームエース、切原赤也だ!」


自分でエースって言っちゃったよ。


「立海チームは年に１回の大会で、２年連続優勝しているんだ」
「今年も勝つ!」
「常勝立海だ」
『へぇ〜』


気合い入ってるなぁ〜


「でも今年はわからないよ。越前が入ったし、練習試合ウチが勝ってたし」
「フフフ。その時は俺がいなかったからね」
「フフッ。ウチは手塚がいなかったよ?」


え、もしかして美人先輩も黒?

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