16 青春チーム
「改めて、テニス部部長、青春チームキャプテンの中等部B組手塚国光。地を操るアリスと、重力を操るアリスを持っている」
頼りにしてます。
「中等部B組、青春チーム副キャプテン、透明化のアリスの大石秀一郎だ」
髪型どうなってるのかな。
「中等部B組、浮遊のアリスの菊丸英二だにゃ!」
多分前世が猫だったのかな。
「中等部B組、占いのアリスの不二周助。よろしくね」
美少年っすね。
「中等部B組、怪力のアリスの河村隆です…よろしく頼むよ」
…ん?
ラケット持つと人格変わるのかな?
「中等部B組、不思議なドリンクのアリスの乾貞治だ」
逆光眼鏡が眩しいです。
そしてその右手に持っている変な色のドリンク捨てて下さい。
「中等部A組、天気・自然をよむアリスの桃城武! 桃ちゃんでいいぜ!」
明るい先輩だー!
「中等部A組…動物と話すアリスの、海堂薫だ…フシュー…」
腕長っ
『よろしくお願いします!』
とりあえず青春チームだからといって変な人の集まりじゃなかった!
「紗那ちゃん、スペシャルなんだって?」
お、美少年先輩!
『はい。情報が早いですね』
「学園は噂が広まるのが早いからね――手塚も幹部生候補なんだよ」
『! へぇ、』
「余計な事は言うな、不二」
「あはは、ごめんごめん」
ということは、手塚先輩は相当な能力持ってるんだな。
「ねぇねぇ! 紗那ちゃんは能力別クラスはどのクラスにゃ?」
あ、猫先輩。
能力別クラスは、表向きには…
『特力系です』
「じゃあ手塚と一緒だね」
『そうなんですか!』
じゃあ部長にはいろいろお世話になりそうだな。
『あ、他のチームの皆さんにも挨拶してきていいですか?』
「え? 別にしなくてもいいのに(あんな奴らに)」
『え、』
空耳かな。
副音声が聞こえたよ。
「空耳だよ。紗那ちゃんは優しいんだね。じゃあ僕がついていくよ(他のチームには変態がたくさんいるからね)」
『…』
美少年先輩…
まさかの黒っすか。
ナチュラルに心読まないで下さい…
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