14 入部
『
へぶっ』
「、すまない」
前を見ずに走っていたら人と正面衝突してしまった。
ぶつかった人が引き寄せてくれたから尻餅つかずにすんだから良かった。
『す、すみませんっ!』
「いや…こちらも前を見ていなかった。すまない」
ぶつかってしまったのは中等部の男の人。
眼鏡をかけていて…大人っぽい人だ…
「? 俺の顔に何か付いているか?」
『あっいえ! すみません!』
「あ、部長ーその人入部希望者っすー」
あ、リョーマに追いつかれちゃった。
え、てか、部長?
「部長、こちら今日学園に入った藍原紗那。俺の幼なじみっす」
『よろしくお願いします』
「よろしく頼む。俺はテニス部部長、青春チームキャプテンの手塚国光だ」
この人が…青春チーム…!?
「実力は俺が保障するっす」
「そうか、では歓迎する」
『せ、青春チームですか』
「何? 嫌なの?」
『いえ滅相もございません』
この人が青春チームのキャプテンなら、きっとメンバーの人もまともなはず!
「今日は自由に打っていって構わない」
『ありがとうございます!』
「最初は驚くかもしれないが、少しずつ慣れていってくれ」
『え、』
最初は驚くかもしれない…?
どういうこっちゃ?
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