10 変態?いや、変態。
『…今は、何も言えません』
「…そう。ならいいや」
初等部校長は残念そうな顔をすると、私の方に近づいてきて、「手を出して」と言った。
私が手を出すと、キラリと光る小さなバッジを掌に落とされた。
「星階級のバッジ。星階級については後で誰かに聞いてね」
…知ってますけど。
お父さんとお母さんの記憶があるからね。
バッジは丸い形のに星が描かれたのを貰った。
――スペシャル。
"初等部校長のお気に入り"か…
『…なんか
ダサッ』
「付けろって義務はないからね、好きにするといいよ…」
またにこにこと笑う初等部校長。
――
変態?いや、
変態。「あ、そうそう。コピーのアリスはこれからも非公開の方向で。それで、君は表向きには特別能力系クラス、裏向きには危険能力系クラスになる」
やっぱりそうなるのか…
「危力系では"外"の仕事を頼むことが多くなる。その時はよろしくね」
"任務"か…仕方ないよね。
『…はい』
prev /
next