16 やめて…![主人公side]
フジ ガ ウゴ キ ダ シタ…
They won't believe…anything.
"彼らは何も信じられなくなるだろう…"
手には何もないはずなのに、ギュッと締め付けられる感覚。
ぴくりとも動かない体。
他の皆もそうなっているみたいだ。
そして――…動かない私たちの周りには……
……
吹き荒れた風、一人だけ体が動いている不二先輩。
「……不二、どういうことだ」
手塚先輩がきく。
「見たとおりだよ。テニス部はPFのメンバーも多いからね…PFの証のあの三日月のやつに無効化石やら結界石やらが埋め込まれてるんでしょ? だから動きを封じたのさ」
不二先輩…
何を、言っているの…?
「…あ、でも紗那はいいか」
『え…』
「だって紗那、PFのメンバーでも無ければ……特力でもないもんね?」
『っ!』
「え…特力じゃ…ない…?」
「え…?」
「紗那は…」
やめて……っ!!私はぎゅっと目を瞑った。
「
危力系だもんね?」
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