5 仲間
「へーっ! あ、ウチ、佐倉蜜柑いいます! よろしゅう!」
『よろしく〜あ、私のことは"紗那"でいいよ〜
りんごちゃん!』
「え、あ、いや、
蜜柑や」
「おい紗那」
りんごちゃんを無視して
まるめくんが 話しに入ってきた。
「
棗だ。…お前、何のアリス持ってんだよ?」
『え? んーと…自然のアリスと…羽根?のアリス?…でいいのかな』
「…2つだけか?」
『うん』
本当はコピーのアリスも持ってるけど…なんか嫌な予感するから非公開にしておこう。
…にしてもその眉寄せて怪訝な表情が気になる。
…まさか、私が治癒のアリス使った時に起きてた?
いや…でもまぁいいか。
『えーと、
ツナメくん?』
「
棗だ。いい加減覚えろ」
『人の名前覚えるの苦手でしてυ えーと、棗くんは何のアリス?』
「…炎」
「ウチは無効化や!」
りんごちゃんには聞いてないよ?てかなんかりんごちゃんが超絶美少女を連れてきたんだけど。
美少女なんですけどおぉおぉぉお
「
蜜柑、や。…そんで! こちらウチの親友の…」
「今井蛍、発明のアリスよ。よろしくね。(写真売れるわね)」
『あえて副音声には突っ込まないよ。よろしくー』
うわあぁあぁああ
美少女の手握っちゃったあぁあぁああっっ
って私はおっさんか!
「ルカぴょんどうしたん?さっきから無言やで?」
「え、あ、乃木流架…動物フェロモンのアリス」
ウサギを抱いていた美少年が挨拶した。
「ルカぴょんは棗とめっちゃ仲ええねん! な!」
「あ、うん…」
『そうなんだ。よろしく〜』
良い仲間ができそうだ。
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