ひだまり日記 | ナノ


  8 デジャヴュ


『先輩っ!!』
「っ、紗那!! 財前!! 無事やったか、良かったわぁ…」


テニスコートに行くと、特力系とテニス部のメンバーがほとんど揃っていた。

四天宝寺チームの人数確認をしていたらしい白石先輩は、私たちを見つけ、ほっとした様子だった。


『先輩、これって…』
「反アリス学園による乱闘や。初・中・高等部の生徒たちが、多分何者かによって操られ、暴走しとる」
「さっきの爆発は中等部からだったな」
『、跡部先輩』


珍しく跡部先輩が自分から話に入ってきた。


「テニスコートは安全なんスか」
「あぁ。俺様が瞬間移動で一番に樺地をここへ連れて来て、結果をはらせた」


なるほど。
緊急事態でも冷静なのね。
さすが俺様。


「跡部、白石。緊急会議だ」
『あ、手塚先輩。ご無事でなによりです(いろいろと)』
「…あぁ」


よかった。
ドッジボールの傷は深くないみたいで。


「藍原は越前たちの所へ行け。チームごとに人数確認を行っている」
『はい!』













「あっ紗那だにゃ!! 紗那ーっっ!!!」
『うわっ 菊丸先輩っ』


菊丸先輩が抱き着いてきたのをかろうじて受け止める。

体勢からして私に体重をかけているみたいだが私は重さを感じなかった。
そういや菊丸先輩浮遊のアリスだったっけ。


「菊丸先輩、アリスは温存しといた方がいいっスよ」
「んにゃ? そっか」


リョーマが言ってくれたおかげで菊丸先輩は地面に降りた。

リョーマったらさりげなく助けてくれたのかな?
もー ツ・ン・デ・


っだだだだだ!!!! 無言でほっぺをつねるな!!!
「何かムカついたからつい」
『つい、じゃない!!』


あれ、デジャヴュ←


…なんか私、自分のキャラがよくわかんなくなってきた。

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