「俺にすればいーじゃん。」


ニアとメロ、二人と関係を持ってしまったという異常な状況をマットに相談していた。
しかし、マットの答はリノの予想に反するものだった。

「マット、何言って…」
「本気だよ?」


マットの手がリノの頬に伸びる。

「ずっと前から好きだった。リノ、悩むくらいならいっそ俺の事を好きになればいい。」


もう片方の手も、頬に当てられる。
ゆっくりと顔が近づき、思わずリノは目を瞑った。


「嫌なら拒んで。」

マットはそう呟き、リノの唇に触れる。

「ん…っ」


少しの間、触れるだけのキス。

リノが拒まないとわかってから、マットは舌でリノの唇を舐める。


「ホントにいいの?俺もうやめられねぇから…」
「いい、よ…マット…」

言い終わる前に、口内にマットの舌が侵入する。
熱い舌が、リノの口をかき混ぜていく。
歯の列を舐められて、快感がほとばしる。

「んっ、…ふ…ぅ…」
「っは…ぁ、リノの顔、えっろ…」
「そういうこと、いわないでよ…んぅ…っ」


マットの手は、するりとリノのスカートの中へ伸び、太ももを撫でる。
全身が敏感なリノは、それだけでビクッと体を揺らした。

「んっぅ、…耳舐めるの…やっぁ…」
「やじゃないでしょ、ほらスッゴい濡れてる。」
「っん…ッ」


つぷ、と蕩けたそこへ指がはいる。
マットはわざと音をたてるように、そこをかき混ぜた。

「ぁっ…んぁ…ッマットぉ……」
「可愛すぎるって、リノ。我慢できなくなるから…」

指を一度抜いて一番敏感な場所へ、液を塗りたくる。

「あっあ、ッんぁ…ぁん」

ゆっくり、そして力を抜いて、指を動かして擦る。

「マット、焦らさ、ないでっ…んっ…」
「…どうしてほしい?」


意地悪な質問。
いつもならきっと言えない言葉だが、こんなに焦らされて火照ってしまったリノは、恥を捨てて懇願するしかなかった。


「マットの、私にいれて…?いっぱいにして…ッ」

焦らされて泣きそうになっているリノ。

「ほんと最高…」

リノの下着をとり、脚を持って開き、間にはいる。

初めて見るリノの秘部。
愛液で濡れて、なんともなまめかしい。

その光景にごくりと喉を鳴らし、自分のジッパーに手をかける。

ずっと好きだった人と繋がれるなんて、考えただけでも興奮する。

マットは、強く主張し固くなった自身をあてがった。

「ん…ッ」

吸い付くような感覚。
するすると、吸い込まれるように中へはいる。

いれただけでも伝わる感触。
柔らかい肉壁が、いやらしく時々脈をうち、マットを締め付ける。


「やっば…はやくいっちゃいそうだわコレ…」

ぐっと、上に上げればリノがひときわ大きく喘ぐ。

「ここ、いいの?…かっわいい…」
「あんっ…ぁっ…!すご、く、きもちぃ…ッ」

マットはリノの服をたくしあげて、手早くブラジャーを外した。
そして、露になった美しく慎ましやかな胸をみて、息を飲む。


「綺麗だ、写真に残したいくらい…」

愛しい人の胸を舐めあげる。
頂点には触れずに、外側からゆっくりとねっとりと。
リノが堪らなくなって、マットに手をまわしてきた頃に、頂点を舐める。同時に腰の律動も初める。
丁寧に、味わうように腰を上下させる。

「んっはぁ…っあぁぁ…ッん…はっ…ぁ…マット、マットぉ…ッ」

「そんな声で呼ぶなよ…、すぐに、いきそうになる…ッ」

扇情的で官能的な声で名前を呼ぶリノ。
マットは快感で顔を少ししかめて、リノを突く。

「あっ、あ、…ッだめ、やだっいっちゃ、うッ…やん…っ」
「いいよ、いけよ。」

動きを激しく、はやくする。
次第にリノの声も大きくなっていく。

「はぁっ…あぁっ…!!」

リノは大きく声をあげたあと、ビクンと体を反らした。

リノの膣の締め付けが更に強くなり、マットは中に全てを吐き出した。


そしてまた、深い甘いキスをする。



リノの気持ちの行方はどうなるのだろうか。

その答はまだ誰も知らない。
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