─後日談─


「あ、イチゴだ。」
「食べます?あーん。」
「あーん。…甘!おいしい!」
「良かったですね。」

そう言って、頬を緩めるL。

「なんかあの時を思い出す…。」
「あぁ、リノが私への恋を自覚した時ですか。」
「それそれー…って何で知ってるの!?言ったっけ!?」
「表情でわかりましたよ、あなたは分かりやすいですからね。」
「な、なにそれ恥ずかしい…」


あれから時間が経って、私達は恋人同士になっていた。
あの事がきっかけであったが、そもそもLは何故突然あんなことをしたのか気になっている。

「なんで急にあーんってしたの?未だにわからないんだけど…」
「……松田が、」
「松田さん?」
「はい。松田さんがドラマか何かの感想で言ってたんですよ。」
「どういうこと?」
「『あーんってするとよりいっそう食べ物が美味しくなるんだろうな、僕もそんなこと彼女としてみたいー』って。」
「…それで、試してみようとか思ったわけ?」
「その通りです。」
「まさかの新事実………乙女の心を弄びおって…!」
「いひゃいれふ、リノ。」
「ほっぺふにふにの刑ーーっ!」
「イチゴがたべれまへん…。」



END
Sweet Strawberry2
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