な・ま・え







砂月「那月。ガスは危ないから用心して使えよ」

那月「はぁい!」

砂月「…あ。那月、包丁はちゃんと見とけよ」

那月「はぁい!」

砂月「那月。フライパンは……」

可恋「……………………」




   気に入らない。

   なーにが「那月」だよ!!

   彼女の私にはいっつも「おい」とか「お前」のくせに。

   それに私が怪我しても「ドジ」って言われて終わるし。

   そりゃあ、確かに?

   那月の方が一緒にいるから心配するのもわかりますけど??

   さすがにひどすぎじゃあないですか、砂月くんよ。←

   あーーーむかつく。

   思いっきり睨んでやるし。

砂月「…なんだよ。そんな睨みやがって」

可恋「別にぃ?那月と仲良く話してる君を見てたの!」

砂月「睨むなよ」

可恋「君を睨んでるつもりはありませーん」

砂月「…お前な…」

可恋「ほらぁっ!また『お前』って呼ぶじゃん!

   これでも一応可恋って言う名前があるんだけどっ!」

砂月「…………可恋」

可恋「ふんっ、ほらまたお前って……って…あれ?」

   案外あっさり言ってくれたじゃないの。

   これにはちょっと驚きを隠せないわ。

砂月「まさか、それで怒ってたのかよ」

可恋「だって、名前で呼んで欲しいじゃない…彼女だしさ」

砂月「…照れくせぇんだよ。緊張するっつーか…」

可恋「え、砂月って緊張するの!?」

砂月「何だよ、俺だって人間だし緊張ぐらいするだろ」

可恋「うわ…めっちゃ意外。可愛い。」

砂月「うるせぇ」

   ぷいっとそっぽを向ける砂月。

   少しだけみえる頬には赤みがかかっていて。

可恋「照れてるー!!かーわいいっ♪」

砂月「うるせぇっ!!!」

   

   ちょっぴり違う砂月を見れました。







おまけ

那月「ちなみに、過度に僕に話しかけるときは緊張してるんですよ〜♪」

砂月「言うんじゃねぇっ!!!!!」










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