翔 「………………………」 白いソファーに座り無言で台本を読みながら、 マグカップを片手にしている可愛い男の子。 彼氏の来栖翔くんです。 マグカップの中身はコーヒーじゃなく牛乳なんだけどね。 明日収録の番組の台本を真剣に読んでいます。 そして私はそんな彼を見つめ続けています。 え、構ってくれなくて嫉妬?なわけなかろうが。 いつもなっちゃんと絡んでる翔ちゃんや、 デートではしゃぎまくる翔ちゃんばっか見てたから、 仕事モードな翔ちゃんを見て充電中なのです。 あぁ…かっこいい…でもやっぱり可愛い…。 今すぐギュってしてほっぺにチューしたい。 翔 「…ん?」 私の視線に気づいたのか、こちらを見る翔ちゃん。 可恋「あ、ごめん。気にしないでいいよ」 翔 「いや…暇だったら帰ってもいいぞ?」 可恋「嫌。翔ちゃん見てたいもん」 翔 「そ、そうか…。でも、ごめんな。 台本ばっか見て…お前と話せなくて」 はい来た、男気溢れる胸キュン発言。 結構です結構です、そんな赤らめながら言う姿 ごちそうさまです。 可恋「大丈夫っ!明日仕事だし仕方ないって」 翔 「え、でも…」 可恋「いいのいいの!仕事モードの翔ちゃんってかっこいんだね」 翔 「っ!!」 可恋「あ、照れた?可愛いー♪」 翔 「…可愛いって言うな」 可恋「ごめんごめん。私は、」 翔ちゃんが見れるだけで幸せだから。 そう言うと更に顔を真っ赤にさせる翔ちゃん。 翔 「…ばーか。それは俺もだよ」 そう言うと真っ赤にさせながら抱き寄せられる。 お洒落な服から、香水の香りがする。 翔ちゃんの香りだー…。 可恋「ねぇねぇ」 翔 「ん?」 可恋「大好き」 翔 「っっ!!」 可恋「ふふ」 翔 「…俺は、愛してる」 そう言って、額にキスをするのであった――…………。 ---------------------------------------------------------------------- 翔ちゃんみたいな人が3次元にいたらいいのに。 [*前] | [次#] |