さっちゃん







可恋「さっちゃん硬い」

砂月「あぁ?」

可恋「いっつもこーんな顔してさ」(変顔をする)

砂月「…てめぇ、怒らせたいのか?」

可恋「別に怒らせるつもりはありませーん」

砂月「…ちっ。俺は笑わねぇ主義なんだよ」

可恋「なっちゃんとは大違い。なっちゃんの方が好きだよー」

砂月「……那月の方が好きなのか?」

可恋「お堅いさっちゃんよりはね」

砂月「……………」(無言で部屋を出て行く)

可恋「あら?…怒ったかな。まあいいや」







   数分後。



  「可恋ちゃん、呼びましたか??」

可恋「えー?って、那月!?どうしてここに?」

那月「さっちゃんが連れてきたんですよぉ」

可恋「あぁ…」

那月「それで、僕になにか用ですか?」

可恋「用ってわけじゃないよ。なっちゃんの話してただけ」

那月「えー…。僕結構歩いてきたのに……」

可恋「ごめんねっ」

那月「うーん………じゃあ、ちゅーさせてください♪」

可恋「はっ!?」

那月「さっちゃんには了承もらいました♪いいですよね?」

可恋「え……で、でも…」

那月「………でもじゃねぇ」

可恋「…え?」

那月「可恋ちゃんは、さっちゃんより僕の方が好きなんでしょう?」

可恋「え、えーと…あの……」

那月「だったらおとなしく僕に従っていればいいんですよぉ…」

可恋「ちょ…顔近い……!!!」

那月「うるさい」

可恋「……あれ、もしかしてさっちゃん?」

那月「…今気づいたのかよ」

可恋「わー…さっちゃんだね……本当にさっちゃんだ…」

砂月「那月の方が好きっつったから」

可恋「あれは嘘というものだよ。

   さっちゃんのほうが好きにきまってるじゃん♪」

砂月「俺に嘘ついたのか?」

可恋「…は?」

砂月「ふぅん…この俺に嘘付けるくらい偉くなったんだなぁ…?妖笑」

可恋「………(これ、やばい感じ?)」

砂月「おら。ベッド直行だ」

可恋「いやあーーーー!!!!」






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