たがいちがい


皆が寝静まった真夜中のキッチン。

誰も来ないことを確認しての展望室やアクアリウムバー、格納庫。たまに男部屋。


人目を忍んで。

抱き合って。
キスをして。
体を重ねて。
互いを愛おしむ。


皆に知られてはいけない。
だってサンジは本当は女が好きなんだから。


おれとこんなことしているなんて。
特別な関係だなんて。
他のクルー…特にナミやロビンに知られちゃ駄目だ。
そんなことになったら、サンジは今までの自分を周りから否定されたように思うだろう。
きっと自分でも、今までの自分を否定しちまってるはずだから。


だけど、おれは離れたくない。


本当はいつでもくっつきたいし傍にいたい。

いつでも、あの、おれにしか向けない笑顔が見たい。
あの声が聞きたい。


だけど、それはできないから。



だから内緒の恋人同士でいるんだ。









皆が寝静まった真夜中のキッチン。

誰も来ないことを確認しての展望室やアクアリウムバー、格納庫。たまに男部屋。


人目を忍んで。

抱き合って。
キスをして。
体を重ねて。
互いを愛おしむ。


皆に知られてはいけない。
だってこいつは船長だから。


おれとこんなことをしているなんて。
特別な関係だなんて。
他のクルーに知られては駄目だ。
この船のクルーは全員、ルフィの魅力に惹かれ、仲間になったんだ。それが、おれなんかと特別な関係?
まぁ、あいつらはルフィには絶対的な信頼を持っているから大丈夫だが、不信の目はおれにくるだろう。そうすると当然ルフィは自分を責める。
そんなこと、させたくない。


だけど、おれは離れたくない。


本当はいつでもくっつきたいし傍にいたい。

いつでも、あの、おれにしか向けない笑顔が見たい。
あの声が聞きたい。


だけど、それはできないから。



だから内緒の恋人同士でいる。






END


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