メイドデー


おかしな風景がある。
メイド服を着ている男が、二等兵に迫る姿。

……ディアッカがメイド服を着て、ミリアリアに迫っている。

整備班でゲームをして、運悪くディアッカが敗者となり、罰ゲームで――なぜかメイド服を着る羽目になって。
そして……ミリアリアが捕まったのだ。
雑用で格納庫に来ていたミリアリアが。
自棄になったディアッカに。

「ミリアリア〜。ほらほらそんな、逃げないで」
「逃げるなですって?! 馬鹿言ってんじゃないわよ!」
「でも、メイドに迫られるなんて、そうは経験できないぜ?」
「嬉しくないから。そんな姿で迫られても、全ッ然嬉しくない!!」
「へ〜。じゃ、こんな姿じゃなきゃ、嬉しいんだ?」
「え? そ、そんなこと――」

言いよどむミリアリアの顔は真っ赤で。

「おおお? もしや図星か??」
「そ――う――……あああっ、もー、嬉しいわよ! 文句ある?!」
「あるわけないじゃん」

きゅっと抱きしめられて。
ミリアリアは……文句を言える立場じゃなくなっていた。


from〜メイドデー〜
結びに一言
3/13UP
メイド祭りで目指したオチ(笑) 目指して撃沈したのでネタだけ救済(^^;

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