未来予想図


「か・わ・いー!」

食堂にミリアリアの声が響いた。
どこにあったのか、どこから引っ張り出したのか、そこにあるのは写真集。

――猫の。

「そんなにかわいいか?」
「あんたの目、ふし穴?!」

ヤジまがいを入れて怒られるのは、もちろんディアッカ。

「……猫好きなんだ」
「猫……って言うか、小動物が好き」
「でも猫にメロメロ、と」
「……なんっか腹立つ言い方ねー」

いつの間にか奪われていた写真集を奪い返し、うるさい男をにらみつける。
するとにらまれた側は、何故か優しい笑顔をたたえて言った。

「俺も無類の小動物好きにならないとなー」
「何で?」
「その方が都合良いから」
「???」

わけ分かんない、とミリアリアはそっぽを向く。
そんな彼女を瞳に焼き付けながら、ディアッカは呻いた。


<一緒に住むなら、ね>


思い描くは、かなり甘めの未来予想図。



from〜未来予想図〜
結びに一言
2/10UP
より幸せな家族計画のために、決意を新たにするディアッカさん(笑) 一応種時間設定です←だから舞台が『食堂』。
猫の写真集が軍艦の中にある理由は永遠の謎で(^^;

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