その先の鼓動


――そんな瞳で私を見ないで。


背中に熱視線を受けながら、ミリアリアは肩を震わせた。
決して見れない背後の少年。


――私は、トールのものなの。


ディアッカは、そんなミリアリアの心情などおかまいなしに、彼女を見続ける。
言葉も無く、ただ、ジッと。


――お願いだから……これ以上、私の中に入ってこないで。


戸惑う心。
ゆれる思い。
そんな自分が許せなくなる。


――これは裏切り? それとも……


頭に浮かんだ答えを、彼女は即座に打ち消した。
まだ、そんな風に考えたくない。

彼の死を、受け入れたとは――


from〜その先の鼓動〜
結びに一言
11/16UP
トー←ミリ←ディア。ミリィさんもディアさんも、最初の一歩を踏み出せないでいる感じで。

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