後日譚4
「まぁ人の形をとっちまったんなら、しょうがないか」
あの小さな鼠のような姿で何ができるのか試してみたかったが、これはこれでありだ。
腕に抱えた幼子の脇腹を触って、まだ骨が作られていないことをもう一度確認する。さっきと違った感じでここに骨を作れるかと聞くとまた背中から尖ったものが飛び出てくる気配があったので急いでやめさせた。服が勿体無い。
「ま、いいや。見せるからちゃんと覚えてね」
丁度昨日、一匹捕らえてある。取れるもんは全部とったし、後は殺すだけだったから開いて見せてもいいだろう。
「ところでお前、腹はへってる?」
「…………!」
「そう、じゃあついでにご飯もあげる」
丁度何を食べてくれるのかも気になってたところだった。あの忍び、ほんとうまい時に来てくれた。
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