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やっべ男同士って子供できるんじゃなかったっけとか思いながらちょっぴり痛む尻と腰を押さえて忍び小屋に戻る。殺風景な小屋の中。あるのは武器と着替えとそれから薬だけ。

「・・・・・・・」

くしゅ、とくしゃみして布団に潜る。保健体育まじめに受けときゃよかったなぁなんて考えながら、まだ微妙に高ぶってる体を宥めてちょっとだけ夢の世界へ。でも別に子供できてもいいんじゃねって思った。俺官兵衛さん嫌いじゃないし、官兵衛さんは知らないけど。でもほらシングルマザーとか世の中にはいるわけで、えーでもわかんないなぁ。子供ってどうやって育てればいいんだろうね。

「・・・・、・・・・・・」

うつらうつら、目の奥には虹が見える。よく見る夢は蟷螂のクリーム色した卵と海老。それから死んだ彼女の目玉とジョンに噛み砕かれた顎。喉仏。人口の顎と声門できひひっと笑うのは俺だった。死んだ俺が手を振る、ようそっちの暮らしはどうだい?俺?俺は楽しんでるよ。牢獄の中だけどな、ホモ多すぎておれの肛門がしぬwwwひひっwwうぇwwwwなんでお前だけ、そっちにいってんだろうなぁ。
うらやましー、いいなー。俺もお腹いっぱい目玉食いたい。精液と臭い飯はもうあきたよーん。あー、人殺してぇな。どう?血まみれの生活ってやつは。

これまた何とも言えない悪夢だった。

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