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じいちゃんと団子食って殺して食って殺して食って殺して撫でられて殺して食って殺して食って撫でられて殺して。俺の日常はだいたいそんな感じだった。でもなんかね、虎の若子?虎?がなんか風邪かなんかひいちゃったんですってよ奥さん。だからお薬届けてくれやってじいちゃんに頼まれた。しょーがねーなじいちゃんの頼みだもん、なんだってやったるで。

「…………」

懐に薬と暗器を隠し持ちながら空中散歩。るんたった高度は3千メートル。ごめん超てきとう。語呂よかっただけだから。

「…………」

お空の上からひゅーん、と甲斐の上田城の上に落下。隕石?残念風魔小太郎でしたっ!お久しぶりです佐助くん。げんきしてた?お目目健在?

「風魔……」
「…………」

血相変えて飛び出してきた佐助にずい、と薬の袋を差し出す。途端にクナイ構えた佐助にため息ついてさらさらと紙におくすり、と書いた。今回はね、戦いに来たわけじゃなかったんだけど、ひく、と佐助の口角がひきつる。

「…………あのさ、俺様がそれ信じると思ってんの」
「………」

いやぁその発想はなかったし因果応報だった。

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